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カルシウムたっぷりの「地元産ふりかけ」が学校給食に!

コンポンチュナン州は、カンボジアの中でも子どもの栄養不良の割合が最も高い地域の1つです。コンポンレーン郡農村開発事業では、法人賛助会員であるニッシントーア・岩尾株式会社と協働で、地元でとれる魚や野菜を使ったふりかけを住民と一緒に開発し、その普及を進めてきました(※1)。このふりかけには、燻製魚、川エビ、カボチャ、ゴマ、そして高い栄養価が注目されている植物「モリンガ」の葉など、地元産の食材が豊富に使われています(※2)。子どもの成長に欠かせないカルシウムをはじめ、栄養たっぷりのふりかけです。

 

1:ふりかけの開発と普及を目指す「ツナグプロジェクト」はこちらから

2:ふりかけができるまでの経緯はこちらから

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ふりかけに使われている食材

なぜ、私たちは、これまでこのふりかけのレシピ開発と普及に取り組んできたのでしょうか。そこには2つの大きな目的があります。

1つ目は地場産業の育成です。ふりかけの生産と販売を通じて、地元の人々の収入向上につなげることを目指しています。

そして2つ目は、子どもを中心とした住民の栄養改善です。栄養価の高いふりかけをおいしく食べて、子どもたちはもちろん大人にも健康になってほしい。そんな思いが込められています。

そのため、これまで住民向けに試食会を開催し、多くの人々にふりかけの味を知ってもらいました。また調理教室では、実際にふりかけの作り方を実演し、家庭で作れるレシピと作り方を学んでもらいました。小学校では、試験的に給食にも取り入れてもらい、子どもたちの反応を見るとともに、ふりかけに親しんでもらう機会としました。

 

そうした活動を地道に続けるなか、大きな転機が訪れました。

20253月に開催した「ふりかけコンペティション」です。その際の打ち合わせで、コンポンチャム州副知事から「ふりかけ普及のモデルスクールを設置し、学校給食を通じて子どもたちの栄養改善を進めてはどうか」という提案が示されました。

 

これをきっかけに、ふりかけの学校給食への導入が具体的に進み始めましたが、地域の多くの人々がふりかけの良さを知り、「子どもたちに健やかに育ってほしい」という願いを共有したことも、大きな原動力となりました。

 

導入にあたっては、学校の限られた予算という課題もありましたが、校長と行政職員による説明会を開き、保護者と丁寧に話し合いを重ねました。仕事などで説明会に参加できない保護者もいたため、トゥクトゥク(三輪タクシー)に拡声器を載せ、村を回ってふりかけのアピールをして、理解の広がりを目指しました。

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行政職員や学校の先生とのミーティングの様子

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大きな拡声器でふりかけを広く呼びかけ

その結果、多くの家庭がふりかけ導入に係るコストを負担することに同意しました。きょうだいのいる家庭には負担が2倍、3倍…とならないよう配慮もされました。ふりかけ生産者側も学校向けには卸価格を抑えました。

 

現在、2つの学校の給食で、月に2回、ふりかけが提供されています。提供回数をさらに増やすべく、学校と住民の間で話し合われています。また、ほかの学校でも保護者への呼びかけが始まり、ふりかけを給食に取り入れようとする動きが少しずつ広がっています。

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ふりかけがかかったご飯を食べる子どもたち

ふりかけの学校給食への導入は、地域の人々が主体的に動き、実現しました。保護者、学校の先生、ふりかけの生産者、そして行政が協働し、地域の子どもたちの健康を守りたいという想いを形にしてきたのです。私たちは、こうした地域の人々のポジティブな動きを大切にしながら、より多くの子どもたちに栄養たっぷりのふりかけが届くよう、これからも励んでまいります。

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保護者に向けてふりかけを説明するFIDRスタッフ

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