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学校で始まった新しい学びの形――調理実習がひらく子どもたちの可能性

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#海外スタッフ

カンボジア栄養教育普及プロジェクト プロジェクト・マネージャー

キム・ラヴァイ

カンボジア栄養教育普及プロジェクトでは、公立小学校~高校での保健科目導入に向けて、栄養単元の教科書作成やコンポンチャム州にある4つのモデル校での教員研修を進めてきました。モデル校の教師たちは、当初栄養について教えた経験は全くありませんでしたが、今では栄養についての理解を深め工夫して授業を実施しています。

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モデル校では授業で学んだことを実践する機会として、2025年末から調理実習の導入が進んでいます。調理実習では、栄養に関する知識や調理器具の正しい使い方、基本的な調理技術を学びます。それだけでなく、リーダーシップやチームワーク、衛生意識といった、日々の生活に役立つ力も身につきます。

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本記事では、栄養教育普及プロジェクトマネージャー・ラヴァイ職員の調理実習への思いをお伝えします。

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私はこれまで栄養や調理をきちんと学ぶ機会がありませんでした。私が通っていた学校では調理実習がカリキュラムの一環となっていましたが、調理器具が揃っていなかったため実施されませんでした。また、三姉妹の末っ子として育ち、家庭では母や姉が調理を担っていたため、基本的な技術を身につけないまま成長しました。そのため、進学を機に一人暮らしを始めた際には、食事の準備に苦労することが多くありました。家族や仕事の同僚から、私が作った料理について「少し味が濃いね」といった指摘を受けることがあり、改めて基礎の大切さを実感しました。

現在は家庭を持ち、子どもの食事を用意する中で、栄養バランスの取れた食事をおいしく作ることにとても苦労しています。結果的に、私の娘は好き嫌いが多く野菜をあまり食べなくなってしまいました。

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こうした経験から、栄養や調理を学ぶ機会があることの大切さを強く感じています。基本的な知識や技術があるかどうかは、自分自身や家族の食生活にも大きく関わってきます。

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プロジェクトのモデル校で調理実習が始まったことはとても嬉しい進歩です。子どもたちは楽しみながら調理を体験し、「初めて料理をしたので少し難しかったけれど、楽しかった」といった前向きな声も聞かれました。保護者からも、子どもたちが楽しみながら料理を学べているという喜びの声が届いています。さらに、家庭科を担当するチュン・モム先生は、「調理実習に向けて準備する中で、塩分を控えた味付け方法などを学ぶことができました。子どもたちが自分で作った料理を楽しそうに食べている様子を見て、とても嬉しく思います」と話してくれました。

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チュン・モム先生(家庭科)
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調理実習の導入は、今まで調理を学ぶ機会がなかった教師自身にも新たな学びや気づきをもたらしているようです。

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笑顔で調理実習に取り組む子供たち

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FIDRは教員研修や事業のモニタリングを継続し、学校で調理実習がより充実したものとなるよう支援していきます。生徒たちにとって実習が印象に残る学びの機会となり、その記憶が将来の健康的な食習慣につながることを願っています。

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