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驚きのディド

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小山 直行

どこの国でも食事は客人をもてなすのに欠かせない要素ですが、ネパールでは特にそれが感じられます。

 

ネパールの食事の定番といえば、「ダルバート」。豆のスープ「ダル」とご飯「バート」が基本のセットで、これにいろいろな野菜や肉のおかず「タルカリ」や漬物がついて、ひとつのプレートに盛られます。

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プロジェクト地への道中でいただいたダルバード

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食べ始めて少し経つと、給仕の人がダルもバートもタルカリもどんどん継ぎ足してくれます。もう十分ですというまで、いくらでももらうことができます。ネパールのレストランや宿では食べ放題があたりまえなのです。お客さんにお腹いっぱい食べてもらいたい、という思いがダルバートに込められています。

 

先日のネパール出張では、さらにネパールのおもてなしを感じる食事をいただきました。

 

ネパール風の蕎麦がきといった感じのもので、「ディド」といいます。ダルバートは真ん中にご飯がありますが、それが粉を練った餅状のものに置き換わります。(2024529日掲載記事もご参照ください)

 

材料の粉は、トウモロコシ、ヒエ、ソバ、小麦などと、バリエーションがあります。その味はシンプルなので、どんなおかずにも合います。

 

プロジェクトサイトのソルクンブ郡ネチャサリヤン村のロッジに泊まった時、晩ごはんにディドを作ってくれました。

 

ヒエ粉と小麦粉を少しずつ水と混ぜて、火にかけながらヘラでこねて作ります。

 

これが重労働。

 

最初は軽く、次第に重くなってきます。

最後は息を切らしながらこねて仕上げます。

 

お客さんの食事を作るのに、ここまでしてくれるとは。驚きです。それだけに私たちは美味しくいただきました。

 

もっちりとしたディドは、ちぎって食べます

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しかし、それにも増して驚かされたのが、食べ方でした。

 

噛まずに呑み込む。

 

一緒にいた2人のネパール人男性スタッフが言うには、ディドはのど越しを楽しむもの。だから呑み込むのだそうだ。

 

いやいや。日本の蕎麦やうどんなら、つるりとのど越しを味わう食べ方もありますが、それでも全く噛まないわけではない。

 

ところが、ネパールのスタッフたちは、ディドを右手の指で小さくちぎって、まるで飲み物かのように、ごくり、ごくりと呑んでいるではないですか。美味しそうにも見える。

 

お代わりをしてさらに呑み込み続けている…。

 

でも、私にはまだハードルが高い。どうしても、もぐもぐと噛んで食べないと喉を通りません。

 

もちろん、普通に噛んで食べても美味しかったです。

 

作り方も驚きなら、食べ方も驚きのディドでした。

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