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ファシリテーターとしてのスキル向上のため、スタッフ研修を行いました

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各自直面している課題を書き出した紙を眺めるスタッフ一同

FIDRは、ネパールの山岳地で、住民と行政が協働し、農業生産力の向上と収入の安定を図り、子どもたちが健康に育つコミュニティーづくりを目指して、地域総合開発プロジェクトに取り組んでいます。

住民と行政が協働するために働きかける重要な役割をスタッフたちがしっかりと果たすことができるよう、首都カトマンズにスタッフ一同を集めて、3日間の研修を行いました。

1日目は、先日行ったベースライン調査の結果報告と、前回の研修(2022年10月)の振り返りを行いました。

2~3日目は、コミュニティ開発に携わるスタッフとして求められる、ファシリテーションスキルやコミュニケーションスキルに対する理解を深めるとともに、実践演習(ロールプレイ等)を行い、スキルの向上を図りました。

これまでは、施設やモノを作るなど、いわゆる「ハード系」の活動が中心でしたが、今年度よりワークショップを行うなどの「ソフト系」の活動が増えてきます。「ソフト系」の活動では、住民や地域行政関係者をどう巻き込むか、彼らのモチベーションをどうあげるか、彼らが主体的に動けるようにどう促すか、などといったスタッフ一人ひとりの姿勢やスキルが重要なため、このような研修が大いに役立ちます。

研修の一例として、住民や行政のモチベーションや主体性を高めるにはどうしたらよいか、研修講師からのアドバイスを取り上げます。

住民や行政のモチベーションや主体性を高めるためには、彼らに働きかけるスタッフたち自身のモチベーションが大事です。
しかしながら、スタッフが「コミュニティの人と話せたとしても、地域の権力者とはうまく話せない」といった事例がよくあります。

「そのような課題を解決するためには、原因は何であるか、まず掘り下げて考えることが大切だ。すると、地域の権力者とうまく話せない原因は、主に恐怖と恥ずかしさの2つであるとわかってくる。
そのように、なぜうまく話せないのか掘り下げて考えることで、自己認識を持つこと。そして、自信を持つために十分な情報を用意すること。そうすれば、恐怖や恥ずかしさもなくなっていき、権力者とも話すことができるようになるだろう」
と、研修講師よりアドバイスがなされました。

今回の研修は、普段は各担当エリアで活動しているスタッフたちが一堂に会し、チームの一体感を高める良い機会ともなりました。

3日間の研修終了後は、一同笑顔で修了書を受け取りました。これからプロジェクト地で、住民と地域行政関係者と一緒に活動を進めていきます。

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研修後に修了書を受け取ったスタッフたち

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