駒場東邦中学校で出張授業を行いました
6月16日、駒場東邦中学校の3年生240名を対象に出張授業を行いました。同校の課題探求学習の一環として「国際支援とは?」をテーマに実施したもので、FIDRはその特性を活かし「NGOが行う国際協力とは」について深堀りしました。
まず初めに、FIDRから国際協力とは何か、どのようなアクターが国際協力に関わっているのか、その中でNGOの立ち位置や支援活動の特徴を解説しました。世界195ヵ国の中で150ヵ国以上が開発途上国であると紹介した際には生徒の皆さんから驚きの声が聞こえ、非常に関心を持って聞いていただけていることが伝わってきました。
続いて、NGOの「保健・医療」の分野での働きにフォーカスを絞り、FIDRのカンボジア小児外科支援において各家庭、地域の末端の医療機関、地域の中枢病院という3つのレベルで行っている取り組みを紹介しました。
授業の中では、カンボジアの子どもを取り巻く保健・医療の課題の解決案も考えてもらいました。「道路を整備し、医療機関へのアクセスを良くする」「富裕層に貧困層の人々の現状を知ってもらい、改善に向かうように意識を変えるよう働きかける」「病院の数を増やす」というような回答が挙がりました。それぞれの回答についても、FIDRの取り組みとのつながりや、各国政府や他のNGOなどの支援状況を解説するなど、様々な機関が連携して国際支援にあたっていることを伝えました。
最後の質疑応答の時間では、「現地で活動する際にどのようにして信頼関係を構築しているのか」、「現地住民の方々とはどの言語でコミュニケーションをとっているのか」といった質問が挙がり、短い授業の時間の中でも国際協力やFIDRの活動内容に興味を持ち、真剣に受け止めていただけたことが伺えました。
授業終了後には、先生方からも「生徒たちにとって関心の高い分野の内容だったこともあり、反応が良かった」とのお言葉もいただきました。