FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - ベトナム少数民族地域活性化のための観光開発

2014年04月08日

プロジェクトが地域の活性化につながっています

プロジェクトが地域の活性化につながっています

少数民族地域活性化のための観光開発」では、2014年3月に4年間の事業期間のうち2年目が終わる折り返し地点を迎え、これを機に中間評価を実施しました。

中間評価では、これまでプロジェクトで行った活動、それを通じて達成した成果、そして今後の課題などを関係者とともに確認しました。

村人からは、
「外国のお客さんが自分の村に来て楽しんでくれるのがうれしい。」
「カトゥーの文化に触れて感心してくれるお客さんを見ると、カトゥー族であることに誇りを感じる。」
「前よりも地域が明るくなった。」
など、観光を始めてよかったという声が数多く聞かれました。

また、プロジェクト実施地区の首長であるタビン社人民委員長は、
「観光客が来ることによって伝統文化を再現する機会が増え、収入の増加や人々の地域への意識の高まりにつながっている。また、地域の連帯感が強まり、治安や衛生環境もよくなっている。」
と、プロジェクトを通じて好循環が生まれていることを喜ばれていました。

一方で、地域に悪影響を及ぼす可能性があるものが外部から持ち込まれないように、引き続き慎重に観光開発を進める、という方向性も確認されました。

この中間評価の結果を踏まえて、FIDRではカトゥー族の人々や現地の政府と協力し、これから先の2年間も、さらなる「地域活性化につながる観光開発」を目指して事業をすすめていきたいとおもいます。

「ベトナム国少数民族地域活性化のための観光開発事業」中間評価報告書はこちら

2014年02月19日

ベトナム事務所の職員が<br>日本の大学で観光開発の取り組みを紹介しました

ベトナム事務所の職員が
日本の大学で観光開発の取り組みを紹介しました

1月16日、文教大学(神奈川県茅ヶ崎市)の国際観光学科の授業において、ベトナム事務所長の大槻職員と当プロジェクトでのマネージャーを務める沖山職員が「観光に関わる国際協力の取り組みの現状」をテーマに、当プロジェクトを紹介しました。エコツーリズムがご専門の同大学・海津ゆりえ教授のご依頼によるものです。

授業では、FIDRがカトゥー族とともに取り組む、地域資源を活用した自立的な観光開発「コミュニティー・ベースド・ツーリズム(CBT)」について紹介し、2001年のプロジェクトの開始から今日に至るまでの経緯とCBTの戦略や住民主体の運営の仕組みづくり、現地で得られた経済面や文化面での成果と今後の課題について説明しました。

授業後の感想文には、

「カトゥー族が、自分たちの伝統文化をすごいと思っていなかったことは驚きで、プロジェクトを通じて彼らの自信を引き出し、意識を改革することがどれだけ重要かがわかりました」

「"芽が出た部分を伸ばす"、という言葉がすごく印象的。彼らがすべてやらなくてはいけないのではなく、苦手なことはそれを得意な人に頼むなど、みなで助け合って成功すれば良い、という考え方は地域コミュニティーのあり方として理想的であると感じた」

などとお書きいただくなど、FIDRとカトゥー族の挑戦を真剣に受け止めていただいたようです。

当プロジェクトでは、村を訪れたツアー客からの意見をカトゥー族の人々にフィードバックし、ツアー客とカトゥー族の人々が共同で観光地づくりを行っています。同大学では、今後カトゥー族の村へのスタディーツアーを検討されているとのこと。学生たちがカトゥー族の村を訪問して、何を見て、何を思い、どのようなフィードバックをするのでしょうか。FIDRは学生たちとカトゥー族の人々との出会いが起こす"変化"に期待しています。

2014年01月27日

宮城大学「リアル・アジア」プログラム<br>~カトゥー族とのふれあいから得たもの~

宮城大学「リアル・アジア」プログラム
~カトゥー族とのふれあいから得たもの~

昨年の3月と9月に、宮城大学のグローバル人材育成プロジェクト「リアル・アジア プログラム」の一環として、同大学学生及び先生方あわせて9名(3月)、23名(9月)の方々が、FIDRのプロジェクト「ベトナム少数民族地域活性化のための観光開発」で行われているカトゥー族ツアーにご参加くださいました。

FIDRは、同大学の学生たちに、カトゥー族の暮らす地域を観光地として紹介するだけではなく、国際協力NGOの活動を知ってもらうため、FIDRの国内、海外での活動や、ベトナム社会への貢献、日本人スタッフの支援地での働き方などを紹介しました。

「海外に行くのも初めて」という学生もいましたが、日本の暮らしとは全く異なるカトゥー族の暮らしを尋ね、交流してもらうことを通し、学生たちに、これまで経験したことのない発見や学びが生まれているようです。

※ 「リアル アジア」プログラムについて(宮城大学ウェブサイトへ)
※ 「リアル アジア」参加者の方々によるブログ

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■ 宮城大学「リアル アジア」プログラム引率 副学長 小嶋秀樹教授からのご寄稿文■
「学生からみた「リアル・アジア」: カトゥー族とのふれあいから得たもの」

宮城大学は仙台郊外にある公立大学です。東北という地域に根差しつつ、世界(とくにアジア)に開かれた大学を理念とした比較的小さな大学です。その宮城大学が手づくり感覚で企画・運営している研修旅行が「リアル・アジア」です。学生たちがリアルなアジアを実体験するなかで、その異文化(ちがい)を尊重・理解する心を養い、たとえ言葉が分からなくても互いに通じ合えるという共通性(つながり)を体得することをめざします。いままでにベトナムへの研修旅行(約2週間)を3回実施し、看護学部・事業構想学部・食産業学部から計40名近くの学生が参加しました。

このベトナム研修旅行のハイライトは、FIDRが2001年から取り組んでこられたクァンナム省ナムザン郡の支援プロジェクトについて学び、その活動フィールドを訪問することです。学生たちは、ダナンにあるFIDRベトナム事務所でナムザン郡支援の経緯や、その背景となる格差問題、住民が主体となった地域開発やCBTなどについてレクチャーを受け、その後FIDRの方々とバスに乗ってナムザン郡に暮らすカトゥー族の人々を訪問しました。それぞれの村では村人たちが考えた「おもてなし」で私たちを歓迎してくれます。ヤヤダンス、竹ごはんや伝統食、住まい、そしてカトゥー織の工房と直販所などなど。さまざまな場面で学生たちはカトゥー族の人たちとふれあいながら、お互いの違いを認めつつ、つながりを実感していきました。このような実体験をとおして、学生たちの中に異文化と通じ合えるという自信や学びや人生に対する目標が芽生えたのではないかと、引率教員である私は期待しています。

この研修旅行にご協力いただいたFIDRベトナム事務所の方々に宮城大学を代表して感謝申し上げます。学生たちにとってカトゥー族の人々と交流できたこと、またFIDRの支援事業について学べたことはとても意義深い経験でした。加えて支援プロジェクトを企画・運営し、村人と二人三脚でさまざまな事業を作り上げてきたFIDRの方々と出会えたことは学生たちにとって「社会のために働くこと」の素晴らしさを学ぶ貴重な機会になりました。学生たちが抱いた感謝と憧れの気持ちは、私たち引率教員が想定していた以上に彼ら・彼女らのこれからの学び方・生き方に影響を与えたようです。

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■カトゥー族ツアー参加後のアンケート、寄せられたご意見より■

  • ●「宮城大学がある東北地域は震災でコミュニティがばらばらになってしまったところも多い。今日、カトゥー族の地域を訪れて、共同体の強さを見せつけられた。東北地域のコミュニティの再建のヒントをここから学びたい」
  • ●「カトゥー族に合う前は、言葉が通じないのにどうすればいいんだろうという不安があったけれど、今日、実際に言ってみて、一緒にダンスをしたりして、言葉は通じないけれど、一緒に楽しむことができたと思った。身振り手振りでコミュニケーションをとったりできて嬉しかったし新鮮だった。一番重要なのは笑顔だと思う。」
  • ● 「世界に、こんな素敵な文化をもつ民族があることを身をもって体験することができた。」

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