FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - ベトナム少数民族地域活性化のための観光開発

2012年11月06日

カトゥー族の村へようこそ!!

カトゥー族の村へようこそ!!

9月下旬、ベトナムの情報誌「ベトナムスケッチ」の呼びかけにより、ダナン市に駐在されている日本人のご家族及び青年海外協力隊員の方々総勢21名が、ナムザン郡観光ツアーに参加くださいました。この催しは、今年から4年間の計画でスタートした観光開発プロジェクトの一環として実施しており、来訪者がカトゥー族の文化や豊かな自然を満喫できるよう、村の住民が中心となってツアーのプログラムを創り出し、試行錯誤を重ねながら取り組んでいます。

ダナン市内から目的地であるナムザン郡まで車で約2時間。地元の観光ガイドの出迎えでツアーがスタートしました。まず、儀式や集会で利用されるグールハウスと呼ばれる建物の中に設けた文化展示コーナーで陳列品の説明を受けながら、ナムザン郡の歴史やカトゥー族の文化を学んだ後、別の村へ移動。ここで参加者は住民総出での歓迎を受け、伝統舞踊の「ヤヤダンス」や、伝統料理を堪能しました。参加した子ども達も、放し飼いの豚やにわとりに興味津々。元気に走り回るわが子の姿に保護者の皆さんも嬉しそうでした。ビーズを織り込む独特の伝統技法を用いた「カトゥー織」の村、ザラ村では、織物生産の過程を見学し、隣接する販売小屋にてカトゥー織製品を「お土産に」と購入されました。

「家族と一緒に休日を」という目的で参加された方が多かった今回のツアーは、「カトゥーの人々の笑顔がすばらしかった」「現地の人との交流が楽しかった」「家族と自然を満喫できてよかった」「他の人にもぜひ勧めたい」と、皆さん満足の感想を残して帰路につかれました。

村では、ツアー受入れ後は必ず反省会を開き、改善すべき点に迅速に対応できるよう努めます。受け入れを重ねるごとにツアーの魅力はどんどん増していきます。

2012年10月17日

いよいよ、カトゥー族の新たな挑戦が始まります

いよいよ、カトゥー族の新たな挑戦が始まります

今年の10月にナムザン郡は「観光地」として地域のアピールを開始します。しかし、住民の大半を占める少数民族カトゥー族の人々は、ナムザン郡を訪れる観光客の具体的なイメージが掴めません。そこでFIDRは、ベトナム中部の世界遺産「ホイアン市」へ、当プロジェクトの主要メンバー24名を視察に連れて行きました。

参加者たちは、さまざまな国から訪れる外国人観光客や観光地の物価の高さに驚きながらも、観光客が何を見て、どのように行動しているのかなど、多くの学びを得られました。視察後のワークショップでは、観光客を受け入れるために何をするべきかを考えました。カトゥー族としてどのように地域と伝統を守り、どのようにそれらを活用して観光客の人々に喜んでもらえるのかを、自分たちでプランニングし始めています。

2012年10月01日

いよいよ新プロジェクトがスタート

いよいよ新プロジェクトがスタート

クァンナム省ナムザン郡は、FIDRが2001年度から2011年度にかけて、ナムザン郡地域総合開発プロジェクトと少数民族手工芸支援プロジェクトを通して継続的に支援してきた地域です。この地はまた、豊富な自然や、地元のお祭りなどのカトゥー族の伝統や生活文化が残る魅力的なところです。こうした特長を大切に活かしつつ地域の自立的な発展を図るため、今年度から観光開発を目指したプロジェクトが始まりました。

2012年4月5日、クァンナム省ナムザン郡人民委員会の庁舎でプロジェクト開始の会合を開催しました。ベトナムからは、行政機関、国際NGO、観光会社や各関係機関の方々、総勢28名が参加し、日本からはこのプロジェクトに専門家として関わってくださっている高寺奎一郎先生にお越しいただきました。

高寺先生がこれからのプロジェクト実施体制やアプローチをプレゼンテーションされると、対象地域であるタビン社の各村の代表者の方々も興味津々!自分たちは何を目指してどのようにプロジェクトにかかわっていけるのか、一生懸命に理解しようという雰囲気が伝わってきました。ナムザン郡人民委員会の方をはじめ地元の方々とFIDRは、これから観光を軸に発展していくタビン社の姿を想像し、わくわくした気持ちを共有した素敵な一日となりました。

2012年06月21日

最終評価を実施しました

最終評価を実施しました

約4年半にわたる支援活動を終えた3月、日本人の評価専門家による最終評価を行いました。評価は、FIDRが支援してきた織物グループの女性たちをはじめ、他村の住民、行政担当者および外部から支えてくださった関係者等、多岐にわたる人々の意見をまとめる形で行われました。

気になる評価結果は・・・?

「織物グループの女性たちに安定した収入がもたらされただけでなく、支援対象地域全体の活性化が図られ、その影響が他村にも及んだ」といった声があがり、プロジェクトの有効性、持続性並びに地域社会に与えた影響は大きいと高い評価をいただきました。このプロジェクトは3月末をもって完了しましたが、女性たちによる織物グループはクァンナム省初の少数民族による協同組合として登録され、今後もさらなる発展が期待されます。

2012年04月12日

ひとつの目標を達成

ひとつの目標を達成

ベトナム中部に暮らす少数民族カトゥー族の伝統織物づくりのグループが、協同組合になりました。FIDRがこの地での関わりを始めてから10年。伝統手工芸品の製作・販売により女性たちの収入向上を目指す当プロジェクトを開始してからは4年が過ぎました。
協同組合になることは、当プロジェクトを開始した時点からの目標でした。制度上はこれまで同好会的な集まりに過ぎなかった組織でしたが、協同組合になったことで、法人として存立できるようになりました。すなわち組織の名義で銀行口座を持てるようになるなど、公正で持続的な組織の運営が強化されます。
織物グループの女性たちにとっても、気持ちを新たに自立していくための第一歩。もともと個人や世帯でそれぞれに織物を織っていた彼女たちにとって、「織物グループの組織化」への道のりは、とても長かったに違いありません。
チームをつくり、各製作工程において各人が責任を持ち、役割を分担し業務をこなせるようになるまで、試行錯誤の繰り返しでした。
協同組合登録の日は2011年12月中旬でした。織物グループから50人が式典に参加しました。行政担当官の前で自分たちの組合をしっかり担っていくことを宣言したその姿は、誇りと自信に満ち溢れていました。

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