FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

スタッフブログ

2012年12月01日 更新担当者:狩野

どんなところでも臆せず進め!

どんなところでも臆せず進め!

山中のとあるプロジェクト地へ向かう、FIDRベトナム事務所のスタッフたち。川にさしかかったところ、目前に、まるで、一昔前に流行った映画「インディ・ジョーンズ」シリーズのワンシーンを見ているかのような光景が!!

「え!これ、渡るのぉ~?!」

などという声はスタッフの口からはでてきません。土地の人たちが日常に使っている吊り橋なのだから、それを利用して対岸へ渡るのは当然のこと。ただ、黙々と目的地へ進むのみ。対岸から人が荷物を背負って渡ってくれば、ゆっくりお互いに道を譲り合います。ぐらぐら揺れても悲鳴ひとつ聞こえてこないところがまたすごい。

「どんなところでも臆せず進む」FIDRのスタッフたちは、今日もまっすぐ目的に向かって歩んでいきます。

2012年11月01日 更新担当者:薄木

クマとのご近所生活

クマとのご近所生活

「熊出没注意!」。岩手県山田町では、このようなドキッとする看板をよく目にします。特に私が住む仮設住宅周辺は、町内で一番の熊出没エリアです。熊が出ると聞いて「ひぇ~こわいよぉ~~」と言っていた方も多くいました。

今年は熊の目撃情報が多く、特に夏場は毎日のように防災無線で「熊出没注意!」と呼びかけられていました。秋になると熊は冬の冬眠に備え、食料を求めて山を降りて来ることが多くなります。岩手県の山中にキノコ採りに行って、熊と鉢合わせになり襲われたという報道もよく目にします。

熊の嗅覚は優れており、人間が感じないはるか遠くからでも匂いを嗅ぎ分けることができるため、仮設住宅ではゴミの出し方が厳しく管理されています。近頃は、人間や騒音を恐れず、季節を問わず街に降りて来る「新世代熊」もいるようで、注意する必要があるとのこと。週末にジョギングをするのが趣味である私は、この看板の前を通りかかるたびに「クマに追いかけられたらどうやって振り切ろうかなぁ・・・。」などと考え、ドキドキしながら走っています。

以前、山中を車で走っていると、クマの子が一匹、何食わぬ顔で私の前を横切り、「よっこらしょっと」と言わんばかりに右足からガードレールをまたいで行きました。そのガードレールの横には「通学路のため走行注意!!」という看板がありました(本来は「走行注意」よりも「熊出没注意」という看板を出すべきでしょう・・・。)

「クマが出ることは当たり前」。思わぬクマの子との出会いを通し、熊が出る通学路を歩いて通学している子どもや、昔から自然と共存してきた地域の皆さんに、たくましさを感じたことをふと思い出した今日この頃です。

2012年09月01日 更新担当者:大路

水上に暮らすひとびと

水上に暮らすひとびと

カンボジアのプルサット州というところに行きました。プノンペンから車で3時間ほどのところです。州北東部が東南アジア最大の湖トンレサップ湖に面していて、湖面で生活を営むひとびとが暮らす水上集落があります。
訪ねてみて驚いたのは、ひとびとの生活が水上でほぼ完結していること。集落には、家だけでなく、学校、警察署といった公共施設から、食料品店、ガソリンスタンドや携帯ショップといったお店まであります。

こうした建物はすべて木造で、床の下に竹を敷き、その浮力で水面に浮いています。ひとびとは、主に湖での漁業で生計を立てていますが、中には豚を飼育しているお宅も。ボートに乗ってキョロキョロと街を見学する我々外国人観光客に、子どもたちは笑顔で手を振ってくれました。

ただ、トイレの水が湖に垂れ流しになっており、その濁った水の中で子どもたちが無邪気に水遊びをしているのを見ると、なんとも複雑な気持ちに・・・

2012年07月01日 更新担当者:大澤

「同じ釜の飯」の繋がり

「同じ釜の飯」の繋がり

震災がきっかけで、思わぬ繋がりが生まれています。

私も宮古市(田老地区)で被災し、3週間ほど避難所で生活しました。
不安でしょうがないとき、一緒にその場にいてくれる人たちの存在にどれだけ救われたでしょう。どうしたらいいのか分からない中、ただ挨拶を交わすだけで少しホッとしたものです。

今もなぜか、同じ避難所で生活した方に親近感を覚えます。
「同じ釜の飯」なのですね、大きな「家族」のようです。
お会いすると、お互いにいろんな「思い」を話します。
震災前のこと、震災当時のこと、避難所でのこと、そして、これからのこと。
「あの時は2人で1つのおむすびを食べたよね」
「うちの母さんはあそこで見つかったんだよ」
「津波の写真で、自分の家が写ってた」
「○○さんがまたこっちに戻ってくるんだって」
避難所ではあえて誰も口にしなかった、考えたくなかった、話したくなかった「思い」までも、話せるようになってきたのかもしれません。

私が活動する山田町では、ある避難所で一緒に生活した方たちが、繰り返し「同窓会」を開いています。「避難所同窓会」は、町に住む方のみならず盛岡に移住した方までもが集う再会の場です。離れて生活していても、会えばすぐに気持ちが通うのです。
そして、思い出話に花が咲きます。

「他愛もない話だぞ」と言いつつ、話の一端を嬉しそうに教えてくださった方がいらっしゃいました。

支援物資が届いたとき、よその子どものためにおむつをもらって帰ったこと。
同じ避難所で生活した小学生が中学に入学したとき、その子の参観日を観に行ったこと。
避難所に入った当時6カ月だった赤ちゃんが、避難所を出るときには歩き出したこと。
子どもたちの存在と成長にすごく癒された、と話してくださいました。
優しい目をして、まるでわが子のことの様に。

震災後、様々な人と同じ時間を過ごし、励まし合いました。
悲しみを和らげ、すこし安らぐことができた空間。
震災のつらい記憶だけでなく、良い出会いもたくさんありました。
被災してしまったことは変えられませんが、人の温かみに触れた貴重な体験でもあります。
時を経た今、住む場所が変わっても変わらない居場所があるのです。

お互いを気遣い、思いを語ることのできる繋がる場所。
この毎日の何気ない繋がりに、私はいつも感謝を覚えます。

2012年05月01日 更新担当者:齋藤

女神様の好きな食べ物?

女神様の好きな食べ物?

「またバナナの値段上がったって!」
「早く買わなきゃ!」

クメール正月(4月13日~4月15日)数日前のFIDRスタッフの会話です。通常一房1000~2000リエル(日本円でいうと約20~40円)のバナナの値段が日を追うごとに二倍、三倍、とまさにウナギのぼり!

どうしてこうしたことが起きたのでしょう?

王室の占術委員会が毎年発行している出版物には、月曜日から日曜日までそれぞれ7人の女神がおり、毎年交代でカンボジア国民を見守ると書かれています。この本によると、2012年の女神の乗り物はバッファロー、持ち物は右手に両刃の剣、左手に楽器、そして好物はバナナ。そしてバナナを供えて女神をお迎えするように、と勧めています。

こうしてカンボジアの人々は女神にお供えするべくバナナを買い求め、驚くような価格の上昇が起こったのです。

ちなみに…。
バナナ価格高騰のあおりを受けたのか、日頃よく見る焼きバナナ屋台が姿を消し、数日間「いつものおやつ」にありつけなかったFIDRスタッフでした。

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