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小山直行

20年以上前に寄贈した手術灯を見てしみじみ。

FIDRは、カンボジア国立小児病院(NPH)を拠点に小児外科支援プロジェクトを1996年から2016年まで実施していました。

1999年から2010年にかけて現場の仕事に携わっていた私は、久しぶりにNPHを訪問しました。

朝のNPHには多くの患者が診察を待っている光景がありました。プノンペンには最近新しい病院が次々とできていますが、NPHにこれだけ多く集まっているということは、それだけ評判が高まっている現れでしょうか。
外科病棟に足を運ぶと、もう10年以上も顔を合わせていなかったお医者さんや看護師さんたちが私を見つけ、すぐに声をかけてくれました。かつてはまだ駆け出しの医師、看護師だった面々が、ベテランの風格を帯びていました。
1日あたり平均20件の手術があると聞き、驚きました。最初のころは2件ないし3件でしたから、実に10倍近い増加です。
FIDRがかつて提供した各種の医療器材は今も大切に使われていました。手術室内でこの器材はFIDRが支援してくれた、あれもFIDRの支援だと、説明してくれました。毎日多くの患者に手術を行っているにも関わらず、10年も20年も前に配備した器材は今もしっかりと活用されています。中には1996年の外科開設時に備えた手術灯やシャウカステン(X線(レントゲン)写真に光を当てて観察するためのディスプレイ機器)などもありました。既に四半世紀。まだまだ現役で活躍中。
外国の支援で無償で供与された物品はぞんざいに扱われて、壊れたらまた新しいものを寄贈してもらえるのを待つというのが途上国の支援現場でよく聞かれる話です。ここでは日ごろから手入れをきちんとして、大切に使用してかつてのFIDRの支援をしっかりと胸に刻んでくれていました。

ここに見える器材のほとんどがFIDRが支援したもの。

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