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カンボジア インターンシップ・レポ② 学校訪問から感じたFIDRの支援

ブログを書いたスタッフ

#インターン・ボランティア

徳永咲希

スオスダイ、熊本県立大学総合管理学部3年の徳永咲希と申します。
9月に、カンボジアの栄養教育事業にインターンシップとして参加させていただきました。

その中で、生徒と一緒にごみ問題へのアプローチを考えるために小学校を訪問した日のことが印象的でしたのでご紹介します。

カンボジアではごみ問題が深刻化しています。
そこでFIDRでは、コンポンチャム州でターゲットにしている学校において、生徒が主役となって、ごみの分別やリサイクルなどの正しいごみの処理や削減を実践できるような取り組みを後押ししています。

その日の訪問では、学校内のごみ管理の状況を確認したり、今後の進め方について学校側と議論する場を持ちました。

小学生の生徒会の皆さんとの議論では、学校のごみを減らすために、「他の生徒にも声をかけたい」、「自分たちが手本となる行動をする」など活発に意見が飛び交いました。普段、身近にごみが散らばる環境で生活しながらも、学校をキレイにすることには関心を持ちながら学校生活を送っていることがよく分かる印象的な時間でした。

もう一つ、学校訪問と議論の見学を通して感じたことは、「効果は三者三様」だということです。
仮に先生たちが同じ研修を受けたとしても、全ての学校で同様の取り組みが成功して同様の結果が得られる訳では無いということです。
例えば、ごみについての研修を受けたという、各校の校庭を眺めてみたとき、ごみが散らばっている学校もあれば、綺麗に清掃されている学校もありました。

この違いを目の当たりにした時、FIDRの支援は一方的な「正しさの押し付け」ではなく、あくまでも学校側の「自発性を待つ」ことから、問題解決の糸口を探るスタンスなのだと感じました。

支援の方法として、やるべき事・あるべき姿を示し、受益者に全くその通りにさせるやり方もありますが、FIDRの支援はそうではないと感じました。
初めに行動指針を示し、当事者が自ら考えて判断・実践する機会と時間を設け、定期的な訪問を通じて経過を観察しながら、各校の課題に向き合う、というサイクルで「見守りながら、必要な時に持続的なサポートをすること」が、FIDRの支援の根幹なのだと感じました。

今後、カンボジアのごみ問題への取り組みが進み、「与えるだけでない支援」の価値が表出していくことが楽しみです。

短い間でしたが、FIDRの事業に関わるカンボジアの皆さんの働きぶりから得た学びを、今後の人生に活かしていきたいと思います。また皆さんと関わる機会を待ち望んでいます。本当にありがとうございました。オークンチュラン。

(写真)カンボジア コンポンチャム州の小学校にて。右端でメモを取っているのが徳永さん

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