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カンボジア インターンシップ・レポ① 農家の方々にとっての大切な居場所

ブログを書いたスタッフ

#インターン・ボランティア

神山奈々

こんにちは。東京外国語大学カンボジア語科三年生の神山奈々と申します。
7月28日からFIDRのコンポンチュナン州農村開発プロジェクトにインターンシップとして参加させていただきました。

インターンシップ期間中に滞在した、コンポンチュナンでの私の日常を少しだけ紹介します。まず、朝、靴を履こうとすると高確率でカエルが中にいます。最近は、靴を履く前にカエルがいないか確かめる習慣がつきました。少し進むと国道に出て、そこを進んでいくとオフィスにたどり着きます。ちなみに、夕方17時半くらいに牛の大群が国道を渡るので、その時間に合わせてオフィスを出たりします。同じ道を通っていても新しい発見の連続でワクワクする毎日です。

今回は色々参加させていただいている活動の中でも、農民組合の研修についてレポートしたいと思います。

研修は今年1年で10回、それぞれ3日間かけて行われるものです。農民組合として安定した収入を得られる状態にすることが生活水準の向上に繋がります。それをサポートするために、組合メンバーの学びの場を提供しています。今回私が参加した研修のトピックは「地元の農産物のマーケティングについて」でした。
FIDRのメンバーは、ファシリテーターとして研修のセッティングや進行を担っています。研修といっても、何かを教えるよりも、参加者がディスカッション等を通して考え、考えたことを共有して学びを深めていくという時間でした。

ここで私が感じたことは、この農民組合は農家の方々にとっての大切な居場所になっているということです。

その1つの要因としてお互いの存在を認め合う空気があるということが挙げられます。 例えば、トレーニング中は頻繁に拍手をしていました。誰かが意見を言うと必ず拍手で盛り上がります。些細なことかもしれませんが、人への称賛を拍手という行動で示すことで、声を出しやすい雰囲気が作られていると感じました。

組合メンバーの中には学業を小学校、中学校で終えている人もいます。私が話を聞いた方は、「FIDRの研修に参加する前は何の知識もスキルもなく、村の中でも劣等感や孤独感があった。今このメンバーは兄弟、姉妹みたいだ。」と話していました。様々なバックグラウンドを持った人が集まり、お互いを認め合える居場所になっていることは、FIDRと組合メンバーの人々が作り上げてきた農民組合の価値のひとつだと思います。

これまでの5週間を通して、本当にここでしかできない貴重な経験をさせていただいていると感じております。お世話になっている方々への感謝の気持ちを忘れず、最後まで新しい発見や気づきを掴みにいきたいと思います。

(写真)農民組合のマーケティング研修に参加する神山さん(左から2人目)
(注)この記事は、9月初旬に執筆されました

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