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ネパールで新しいプロジェクトが始まるまで

ブログを書いたスタッフ

#海外駐在員

杉田真央

昨年12月にネパール事務所長に就任した杉田です。今年2月、ネパールで新しい地域開発プロジェクトが正式にスタートしました。対象地は、エベレスト近くの山岳地帯にあるソルクンブ郡とオカルドゥンガ郡で、FIDRにとって初めてプロジェクトを行う地域です。今回は、現地で活動を始めるまでに準備したことをご紹介します。

まずは、活動拠点となる事務所の設置です。プロジェクト地の両郡までは、FIDRネパール事務所がある首都カトマンズから車で12時間以上もかかるため、各郡に一つずつ事務所を構えることにしました。トラックで机や椅子、棚、カーペットなどを事務所に運びましたが、事務所の前は道が舗装されてないため、車やバイクが通る度に砂ぼこりが舞います。全身砂まみれになりながら、また時には停電になり、スマートフォンの明かりを頼りにしながら作業を行いました。無事に事務所が整った時には、スタッフ皆で思わず炭酸飲料で祝杯をあげました。

次は活動を始めるために、各村の集会場に住民を招いてワークショップを開催しました。 このワークショップでは、FIDRと住民が互いに理解を深めるために、FIDRからの自己紹介やこれから始めるプロジェクトを紹介するとともに、住民たちから日々の暮らしについて話してもらいました。ワークショップの最後に、村長とFIDRから「このプロジェクトを成功させるためには、みなさんの協力が不可欠です。みなさんの日々の暮らしにポジティブな変化を起こすべく、一緒に頑張りましょう」と声をかけると、住民のみなさんに笑顔がみられました。

当日、ワークショップ会場まで徒歩1時間かけてきてくれた人も少なくありません。このような山岳地帯にある村々では、水の確保も容易ではなく、電気も安定していません。プロジェクトを成功させ、人々の暮らしを向上させるためには、これから多くの壁を乗り越えていく必要があります。 プロジェクトに関わる職員一同、現地の行政職員や住民と力を合わせて、これから力強く前に進んでいきます。

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