緊急支援物資は、その後も役立っています
2024年元日に石川県能登半島を襲った地震では、多くの方々が住み慣れた家を離れ、避難所での生活を余儀なくされました。
あの日から1年以上が経った今も、FIDRが届けた支援は、役立っていました。
当時、おおぜいが共同で生活する避難所は、真冬の寒さの中で十分な換気が難しく、特に高齢者や子どもに感染症が広がる不安がありました。
2024年2月1日に、FIDRは法人賛助会員であるニッシントーア・岩尾株式会社様よりご提供いただいた空気清浄機「Airgle(エアグル)」60台を珠洲市内11か所の避難所に届けました。医療機関でも使用される高性能な空気清浄機のおかげで、避難所ではインフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染流行はありませんでした。
避難所に空気清浄機を設置(2024年2月)
その後、避難所は順次閉鎖されましたが、これらの空気清浄機は珠洲市内の小・中学校で毎日使用されています。
FIDRは4月中旬に小学校と中学校を訪問し、空気清浄機の効果を伺いました。昨年の子どもたちの感染症罹患数は、一昨年に比べて顕著に減少しているとの報告をいただきました。
先生方と子どもたちからは、「アレルギーと花粉症があるけど、空気清浄機があると安心できる」「病気にかかりにくくなり、健康を保てるからうれしい」「黄砂の影響も防ぐことができた」といった声が寄せられました。
現在、市内の小中学校に設置され、教室内の空気をきれいにします
多くの不自由や不安の中にいる被災地の子どもたちですが、まずは健康を保つことが大切です。清浄な空気の中で学校生活を送るために、FIDRの支援が多少なりとも役立っているようでした。