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住民の医療のよりどころ、保健ポスト(診療所)に医療器具を届けました

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FIDRは、ネパールのソルクンブ郡とオカルドゥンガ郡で、地域総合開発プロジェクトを実施し、衛生、食料、教育などの問題の解決に取り組んでいます。

これらの郡で、住民の方々にとって最も身近な医療機関は、保健ポスト(診療所)です。保健ポストには医療補助員(医師や看護師に代わり診療や傷の処置を行う職員で、医師が不足しているネパールでは大変重要な役割を担っています)が常駐し、病気の診断や簡単な処置が行われています。産科のある保健ポストでは、分娩の介助や乳幼児の健診も行われています。身近な医療のよりどころでありながら設備や機器が不足しているため、適切な治療を求めて、やむを得ず、高額な医療費が必要な遠方の病院にかかる人もいます。

このような問題の解決に向けてFIDRは、両郡合わせて14ある保健ポストのうち、まず8箇所に医療器具と備品を支援しました。
昨年末から年始にかけて、手術用手袋、体重計、体温計、血圧計、乳児用聴診器、産科用洗濯機、冷蔵庫など、計25種類の医療器具を届けました。

これらの医療器具や備品を活用することで、より正確な症状の診断、衛生的な環境での適切な治療、妊婦や乳幼児のケアなどが可能になります。また、地域の人々が抱く、病気などへの不安の軽減にもつながります。

医療器具・備品を受け取った地域の代表者たちからは、次のような喜びの声が上がりました。

「医療器具をいただけて、とても嬉しいです。特に女性や子ども、慢性的な病気の患者のケアが可能になります。FIDRに心から感謝したいです」
「今回いただいた洗濯機で赤ちゃんとお母さんの衣服を洗って、清潔な衣服を着てもらうことができます」
「いただいた冷蔵庫にワクチンを安全に保管できるので、子どもたちに定期的なワクチン接種を実施することができます」
「このような器具は、自分たちの力ではとても購入できませんでした。本当にありがとうございます」

今回届けた医療器具のうち血圧計と血糖値測定器は、今月よりソルクンブ郡で開始した、高齢者を対象とした二か月に一回の訪問診療で早速役立てられています。

今後はさらに、6箇所の保健ポストに医療器具・備品を届ける予定です。
医療のよりどころが、住民にとってより安心できる場となるよう、FIDRはこれからも支援を続けてまいります。

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