コーヒー農家への農業技術研修を今年も実施しました
ベトナム北部ソンラ省では、標高や涼しい気候を活かして、香り豊かなアラビカ種のコーヒーが育てられています。この地域では、コーヒーが暮らしを支える大切な作物ですが、農園の維持にかかる肥料や農薬のコスト、生活環境の課題など、農家の方々が直面している問題も少なくありません。
FIDRは、こうした背景のもと、地域の行政や協同組合と協力し、今年もコンポスト(肥料)の配布と農業技術に関する研修を実施しました。今回は、6つの村で約1,200世帯の農家が参加しました
研修では、コンポスト肥料を活用した土づくりの方法、肥料の保管方法、日々の農作業に取り入れやすい工夫などを紹介しました。
昨年に続き、今年も肥料の配布を受け取った農家の方からは、こんな声が届いています。
「昨年配布されたコンポストを使ったら、土がとても柔らかくなりました。木の育ちもよく、コーヒーの実もしっかり実っています。環境にも、人の健康にもやさしいと感じました。今年もまた使えて、とてもうれしいです。」
また、研修に参加した別の農家からは、
「新しく教えてもらったことは、忘れないうちに家でやってみようと思いました」と、学んだことを前向きに取り入れようとする様子も伺いました。
この取り組みは、単に肥料を届けることではなく、現地の行政や協同組合の協力のもとで、農家の方々が簡単なことから自分たちの農業や暮らしをより良くしていけるよう、寄り添いながら支援を続けています。
これからも、地域の声に耳を傾けながら、着実に活動を続けていきます。