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ベトナム中部織物ネットワークがTENUNファッション・ウィークに参加しました

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10月15日から3日間、主にASEANの国々から44の伝統織物グループが参加する大規模なイベント「TENUNファッション・ウィーク」がオンラインで開催され、ベトナムからは唯一、FIDRが支援するベトナム中部織物ネットワークから6つの少数民族が参加しました。

ベトナムをはじめ、東南アジアには何百もの織物コミュニティがあり、織物は地域の伝統文化として継承されています。芸術作品として時代を超えて愛され続けてきた一方で、近代化の流れの中で、織り手が失われつつある伝統織物もあります。TENUNファッション・ウィークは、そのような東南アジアの織物の重要性の再認識や振興を図るため、マレーシアのメイバンク財団と、ASEAN手工芸と振興協会(AHPADA)及びマレーシアの社会的企業Tanotiとの共同により開催されました。

初日にはベトナム中部織物ネットワークの織物や少数民族の紹介動画が放映されるとともに、FIDRベトナム事務所のオアン職員がパネリストとして登場し、FIDRが織物の振興支援を始めた経緯や、織物振興を含むコミュニティ開発の取り組みについて紹介しました。

ファッションを通じて伝統織物に注目が集まることが、織物コミュニティの繁栄や豊かな文化遺産を守ることへつながると期待されています。

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パネルディスカッションの様子

~出演までの秘話~

国際的なファッションイベントに参加するのは、少数民族にとってもFIDRスタッフにとっても初めての経験!
招待されてからイベント当日まで、参加者の織り手さんたちの様々なアイデアと工夫がつまっていました。世界で最も厳しいのではないか!?と思う程のロックダウンの最中、輸送が止まったり、遅れることが当たり前の中でも、山岳農村部に住む織り手さんたちは工夫して、それぞれご自慢の伝統衣装をFIDRスタッフに送り届けてくれました。また、参加条件である織物の紹介ビデオも、素材が少ない中、急遽FIDRスタッフがモデルを務めたり、織り手さんの大昔の結婚式のお写真を活用したりと共同でアイデアを出し合い、手作りしました。自慢の伝統衣装は、国際郵便でマレーシアに送付され、ロックダウン制限下というハードな条件にも関わらず、見事に間に合いました!ベトナム事業地の十八番でもある「想いと知恵と行動、やると決めたら前進のみ!」という連携プレーを今回も大発揮してくれた出来事でした。

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カトゥー族の伝統衣装が、メインポスターデザインに選ばれました

TENUNファッション・ウィークの様子は下記ウェブサイトでご覧いただけます。
https://tenunfashionweek.com/fashion-show-archive/
・ベトナム中部織物ネットワークの織物の紹介:https://youtu.be/m3_Sy7UnNy8(1:08:50)
・オアン職員のパネルディスカッション:https://youtu.be/m3_Sy7UnNy8 (1:17:35)

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