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栄養教育導入に向けた取り組みー国の体制づくりと学校環境整備ー

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対象校の教員たちが補助教材を手作りする様子

カンボジアでは、2025年に全国の公立小学校・中学校・高校で正規教科として導入される保健科目に、栄養分野を組み入れることになりました。FIDRは、栄養教育の開始に向けて、国の体制づくりと実践の場である学校環境整備に取り組んでいます。

栄養教育を始めるには、教科書執筆、シラバスや学習指導要領づくり、教員養成等、国の実施体制を整えることが必要です。これらを一挙に担うのは教育省学校保健局ですが、栄養に関する専門知識を持つ人材、マンパワーが不足しています。そのため、FIDRは現在、同局の職員に向けて栄養教育の研修を行うとともに、同局と共に、教科書や教員用の指導書の作成を進めています。

当プロジェクトの専門家として活動する甲斐栄養士は、カンボジアの教育現場での取り組みについて「カンボジアの学校では、先生が一方的に話すスタイルの授業が主流です。教科書の内容を復唱したり、ノートに複写したりすることが中心で、教科書以外の教材を使うことも滅多にありません。そこで、私たちは、もっと子どもたちが楽しみながら学ぶことができるように、ゲームや遊びの要素を取り入れた参加型の授業を実践できるように取り組んでいます。また、これまで自身が教科書を使った授業しか受けてこなかったという先生方にも、簡単に作れる補助教材の作り方などを紹介しています。」と話しています。

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参加型授業の様子

他方、栄養教育の実践の場である学校では、モデル校作りに取り組んでいます。作成した栄養教材を子どもたちに試行するために学校を訪れる中で、手洗い場が壊れて使えないなど、衛生環境が整っていない現状がわかりました。これでは感染症にかかるリスクも高く、必要な栄養素を摂取できるようになっても、栄養改善につながりません。そこで、コンポンチャム州にある4つの学校にて、栄養教育が開始される際に他校のモデルとなるよう環境整備を進めています。

モデル校づくりにおいて、一番の要になってくるのが、校長のリーダーシップです。カンボジアには、現職教員や学校管理職に対する研修のシステムがありません。そのため、FIDRは校長に対するサポートも行っています。昨年は、他の州で優れた学校づくりを行っている校長を訪問し、様々な取り組み事例を学びました。現在では、他校での取り組みに触発された校長が、地域の人やお寺などからも協力を得て、学校の手洗い場を設置するなど、出来るところから少しずつ環境改善を始めています。

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整備前の手洗い場

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整備後の手洗い場

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