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FIDRが、カンボジアの栄養改善運動ネットワーク(SUN-CSA)の執行委員に選ばれました

FIDRは、「栄養学」が存在しなかったカンボジアにおいて、栄養改善のための事業を10年以上実施してきました。栄養バランスに配慮された病院給食システムの確立、学童のための食事摂取基準の策定、2025年に学校で始まる保健教育のうち栄養分野の教科書の執筆などです。
そしてこの度、カンボジア国内で、栄養改善運動を行うネットワーク(SUN-CSA)の執行委員5団体の1つに選ばれました。

「SUN(=Scaling Up Nutrition) Movement」とは、栄養改善のための政治的コミットメントとアカウンタビリティを強化していく運動で、2010年国際連合の主導で始まり、2020年3月現在61か国が参加しています。また、加盟国に加えて、ドナー(SUNの活動資金を拠出している国や企業等)、国連機関、市民社会、民間企業が参加し、日本政府は設立のための拠出金を支援しています。
カンボジアは2014年6月にSUNに加盟し、政府機関としては農業・農村開発評議会(CARD:Council for Agricultural and Rural Development)が他の省庁に呼び掛けてSUNの活動を推進しています。

SUNには、様々なネットワークがあります。
例えば、企業等が投資やビジネスを通して栄養改善に取り組む「ビジネスネットワーク」、多様な分野で活動するNGO等が各活動を通して栄養改善に取り組む「市民社会ネットワーク」、そして、ドナーがより良い資金調達、政策、進捗と影響の監視などに取り組む「ドナーネットワーク」などです。
FIDRは、カンボジア国内の市民社会ネットワークである、SUN-CSA(Civil Society Alliance:市民社会連合)に、2017年5月に加盟しました。42のNGOがメンバーとなっており、それぞれの団体が、栄養改善や母子保健、食糧安全保障、また衛生習慣普及活動などに関わる活動をしています。

カンボジアにおいては、現在、SUN-CSAが中心となって国内の加盟団体間の情報共有や、政府・一般市民に向けた情報発信、政府や企業間の連携活動などを実施しています。これに加えて、国連機関(FAO, WFP, WHO, UNICEFなど)が、カンボジア政府やSUN-CSAと強いつながりを持っています。

SUN-CSAの具体的な活動としては、
①政府や国連関係者との定期的なミーティングや集会による各団体の活動の事例報告や発表
②2年に1度、加盟団体のプロジェクト詳細をまとめた冊子の発行
③研修情報や各団体からのお知らせの共有
④大学生や若者対象のイベントの実施
⑤カンボジア栄養の日の企画と実施
⑥国の政策の策定協議への参加
などがあります。
FIDRは、①の場で食事摂取基準の紹介、③の研修にFIDRのスタッフが参加、2017年からは⑤に毎年参加、⑥にもほぼ毎回参加しています。

今回、FIDRがSUN-CSAの執行委員に選ばれたのは、SUN-CSAの活動に積極的に参加しており、他団体から推薦されたからですが、カンボジアにおいて、FIDRの活動が多くの人に認知され、栄養に関して活発に活動している団体と認識されるようになったということの証左に他なりません。
今後FIDRは、さらに他団体や政府機関との連携を強め、多様なアクターと協力しながら、事業活動を広げていきたいと考えています。

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SUN-CSA執行委員のメンバー。左から3人目はFIDRカンボジア事務所のキムロン職員
(SUN-CSA-Cambodiaのニュースレターより)

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