栄養に関する指導用教材を制作しています
4月より、昨年カンボジア保健省から認定を受けた学齢期の子どもたちのための「食生活指針」を、実際に全国の学校やコミュニティに広めていく活動を開始します。
「食生活指針」の普及活動において、重要になってくるのは教材です。すでに、ポスター、リーフレットや冊子は、FIDRスタッフをはじめ、専門家や有識者の方々と何度も議論を重ねて完成しましたが、今度はこれらを使って子どもたちを指導する学校の先生や地域の保健センター職員、保護者などを対象にした指導用教材(指導マニュアルのようなもの)の開発に取り組んでいます。
現在カンボジアには栄養士がいないばかりか、学校で栄養について学ぶ機会は皆無に等しいです。そのため、この「食生活指針」は子どもたちだけでなく学校の先生にとっても初めて触れる内容となります。指導用教材には指針の内容のみならず、基本的な栄養の知識や指導にも役立つようなトピックも含まれるように作成を進めています。FIDRのカンボジア人スタッフにとっても初めて知るようなことが含まれているので、皆で学びながらの作業です。
スタッフミーティングの様子
教材に掲載する視覚情報もとても重要であるため、どのような写真が必要なのかもスタッフで話し合いました。普段カンボジアの学校で使用されている教科書にはあまり写真が含まれておらず、白黒の挿絵がある程度です。子どもたちに一層興味を持ってもらう教科書にするためにも、これまで作成したリーフレットや冊子には、できるだけたくさんの写真や色を使うことを意識してきました。今度の教材は主に大人に向けてのものですが、なるべく内容を分かりやすくするため、積極的に写真も取り入れていきたいと思っています。
また、ポスター、リーフレットや冊子の時と同じように、使用する写真はプロの方に撮影をお願いしています。特に食材や料理の写真を多く撮影してもらうため、今回も念入りに事前準備と打ち合わせを行った上で撮影に挑みました。以前の反省点が活かされたのか、今回はスタッフも要領を得ていて、手際よくスムーズに撮影が終わりました。
これからも、ますます皆で協力し合いチーム一丸となって、教材作成の作業を続けていきたいと思います。
撮影のための事前打ち合わせ
実際の写真撮影の様子