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都内の中学校で開発教育を実施しました

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3月3日、町田市立町田第一中学校にて、1年生の全生徒約240名に「カンボジア農村の医療事情」と題した開発教育を同校の体育館をお借りして実施しました。当授業は、東京都が実施する2020年東京オリンピック・パラリンピックに関連する教育カリキュラムの一環で、FIDRは国際協力NGOとして国際理解授業に協力しています。

先ず、カンボジアに関するクイズをした後、各クラスに分かれて一人ひとりが村人となったと想定し、一人一枚ずつ渡されたカードに書かれた通りに年齢別人口や居住地域などでグループになり、日本とカンボジアの生活環境について比較しました。次に、「カンボジアの農村で病気になった」と仮定し、どんな対処の仕方があるかを考えました。
生徒の皆さんは、病気になったら病院に行ったり、薬を買ったりするなど、普段、日本で生活していると当たり前のことができない子どもたちがカンボジアにいることを知り、驚いていました。

長く内戦が続いたカンボジアは、国としてまだまだ解決しなければならない課題を抱えており、病気になる背景には、教育や食糧・栄養不足など様々な問題が絡んでいる現状があるため、FIDRなどの国際協力機関が子どもたちが安心して学校に行ける環境づくりを支援していることもあわせて説明しました。

最後に、生活環境が異なるカンボジアの子どもたちも同じように将来があり、他国の事情を学ぶことで日本の現状にも目を向ける契機としていただきたい、とのメッセージを伝えました。

50分という限られた時間でしたが、授業後のふりかえりでは、「生活が大変な中でも笑顔でいるカンボジアの人を『助ける』のではなく『手伝う』という表現に変えたい」「豊かな国にいるからこそ資源の大切さや命の大切さに気付かないことが多いとわかった」「少しでもいいから社会貢献がしたい」「FIDRみたいな仕事がしたい」「2020年には少しでも発展していたらいい」など、たくさんの感想が寄せられました。

カンボジアの医療事情とその背景にある様々な課題について体感してもらうことで、日本の現状についても目を向ける機会となったのであれば幸いです。

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