ダイセーエブリー二十四株式会社様にてFIDRの活動報告会を開催しました
9月6日、ダイセーエブリー二十四株式会社様にて、FIDRの活動報告会を開催しました。同社は、長年法人賛助会員として、また、国内外の緊急援助等のためにもご支援くださっています。昨年9月に社員2名がFIDRのカンボジア・ベトナムの事業地を視察されたことを機に、この度初めて社内でFIDRの活動報告をさせていただくこととなり、会場・オンライン合わせて50名ほどの社員の方々がご参加くださいました。
同社創立記念日イベントの一部として催された報告会では、冒頭、田中社長が同社のご支援や活動報告会開催に至った経緯についてご紹介くださいました。そののち、FIDR事業地を訪問された社員のおふたりが、現地での体験や学びについてエピソードを交えてお話くださいました。
視察の経験を話す社員のおふたり
カンボジアで印象深かったこととして、「コンポンレーン郡農村開発」の支援地訪問を挙げられたおふたり。当事業地の一部は、雨季には一帯が水に浸かり住民の生活が一変します。おふたりは「支援地までフェリーやトゥクトゥクなどを乗り継いで2時間かかった。住民の方々の日々の移動の苦労を体感した」と述べられました。
また、FIDRが栄養不良の改善と住民の収入安定化を目指して進めている地元産の食材を使用したふりかけ開発の取り組みとして、ふりかけ調理の様子を見学したおふたりは、「女性たちが前のめりになって参加していて、熱意を感じた。はかりなどの器具がない家庭でも作れるよう、スプーン何杯分など、簡単な表記でレシピを書く工夫が見られ、誰もが参加できるプロジェクトだと感じた」と語られました。
ベトナムでは、FIDRが長年支援してきた中部山岳地域に暮らす少数民族の村を訪問し生活文化を体験するツアーに参加されました。FIDRはこの地域で、少数民族が主体となって地域資源を活用した持続可能な商品・観光開発をおこなっています。
ここでは「少数民族の方々の熱烈な歓迎に驚いた」のが第一印象としつつ、「FIDRは現地住民の主体性を重要視している。少数民族の方々が自らの文化に誇りを持って、自分たちの力で貧困という状況を変えようとしていることが伝わってきた」と述べられました。
視察全体を通じて一番心に響いたこととして「自分たちの力で生活をよりよくしようという、現地の人々の前向きなエネルギーを感じた」、「FIDRが現地の人々と密に連絡を取り合って活動しているからこそ、現地の人々の行動力につながっており、感銘を受けた」と述べられたおふたり。一方で、「日本の恵まれた環境の有難さを改めて痛感した。きれいなトイレへのアクセス、ごみが落ちていない道路、充実した医療制度、すぐものが届く物流システムは、感謝すべきことであると感じた」、「今まで自分とその周囲という限られた世界のみを見てきたが、これからはまず、できることから手を差し伸べられる人間でありたい」と話されました。
参加された社員の方からは、「FIDRの活動を知らなかったため、今回の報告会でよく理解できた。世の中の役に立っている活動に間接的に関われてることを嬉しく思った」、「(現地住民の)続けたいという意思で支援活動が継続しているという報告に、(FIDRと住民の間に)信頼関係が構築されていると感じた」など、多くの感想が寄せられました。
会場参加の皆様と記念撮影
当日同時開催されていた「エブリ―24ファミリーデー」の会場では、ベトナム少数民族の伝統織物製品を販売させていただきました。多くの方が興味をもって製品を手に取り購入くださり、お買物を通じて国際協力をする機会となりました。
FIDR職員(右)から説明を受けながら織物商品を吟味する社員の方々(中央・左)
ダイセーエブリー二十四株式会社の皆さま、ありがとうございました。