「ナムザン郡カトゥー族観光協会」が「2025年ASEAN賞」を受賞 ~ベトナムの代表的な5つのCBTの一つとして表彰されました~
2025年1月15日から20日まで、マレーシア・ジョホール市で開催された「ASEANツーリズムフォーラム(ATF)2025」において、FIDRが長年支援している「ベトナム中部少数民族カトゥ-族ツアー」が2回目の「ASEAN(アセアン)観光賞」を受賞しました。
授与された盾
本賞は、ASEAN加盟10か国の団体を対象に、厳しい審査基準を満たした優れた取り組みに対して贈られた賞で、今年は「ASEANグリーンホテル基準」、「ASEANスパサービス基準」、「ASEAN公共トイレ基準」、そして「ASEANコミュニティ・ベースド・ツーリズム(Community-Based Tourism, CBT)基準」の4つの部門で表彰が行われました。
「ナムザン郡カトゥー族観光協会」は、「ASEAN CBT基準」の部門で、加盟国全体から選ばれた他の40団体(うち、ベトナムは5団体)とともに受賞し、同組合にとっては2019年に続く2度目の受賞となります。
フォーラムに代表で参加したベトナム国観光総局から盾が届きました
2015年の立ち上げ以来、同組合は、カトゥー族の伝統文化や暮らし、食文化などを体験できるツアーの運営に加え、地元資源を活用した特産品の開発、手工芸品や土産品の販売など、地域の観光振興に取り組んでいます。
250世帯を超える、組合構成員は、カトゥー族の伝統を大切にする職人や若者たちが中心となっていることもあり、とりわけ観光活動を通じた地域住民の生活向上と文化継承に大きく貢献しています。また、観光客との交流の場を作り出すことで、コミュニティにより活気をもたらしています。
今回の再受賞は、これまでの取り組みがベトナム国内のみならず、ASEAN全体で高く評価され、質の高いCBTブランドが確立されたことを示しています。いよいよASEANの国々のモデルとしての役割もでてきました。また、ナムザン郡およびカトゥー族の魅力を国内外に発信するとても良い機会ともなりました。