ベトナム北西部で集中豪雨により被災した保育園へ緊急支援を行いました
支援物資を受けとった子どもたち
7月下旬、ベトナム北西部は台風2号の影響で集中豪雨に見舞われ、各地で洪水や土砂崩れ、家屋流失・損壊など深刻な被害が発生しました。特にFIDRのプロジェクト地であるソンラ省では約2,670世帯が被災し、中でもトゥアンチャウ郡は河川増水により吊り橋や道路が流され、一部地域が孤立するなど、厳しい状況に置かれました。
現地政府によりトゥアンチャウ郡の被災世帯へは食糧配給等が行われていましたが、浸水で教材や給食の調理器具、保育備品が使えなくなってしまった保育園にまでは、支援が届いていないところもありました。
9月から新学期が始まるため、FIDRは支援が届いていない保育園の復旧作業が急務であると判断しました。現地政府や協力機関を通じて、絵本・図鑑などの教材、浄水器、給食の調理器具や冷蔵庫等の備品を保育園に届けました。園児の感染症や栄養不良を防ぐため、石鹸やタオルなどの衛生用品や、家でもいつでも温かいご飯やお粥を食べられるように保温水筒も配布しました。園の先生や保護者からは「保温水筒のおかげで、子どもたちの食事準備が楽になるので助かります。絵本も楽しそうに読んでいます。」と感謝の声が寄せられました。新学期から子どもたちが園で安心して過ごせるよう願っています。
高床式の家屋でも、床、屋根まで浸水した世帯が多くありました
浸水した保育園の園庭
浸水で使えなくなった備品
保育園に支援物資をお渡しした様子