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ニッシントーア・岩尾(株)様にて、FIDRの活動報告会を開催しました

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7月21日、法人賛助会員のニッシントーア・岩尾(株)様にて、FIDRの活動報告会を開催しました。FIDRは現在、カンボジアのコンポンチュナン州・コンポンレーン郡にて新規農村開発プロジェクトの実施準備をしています。ニッシントーア・岩尾(株)様は「事業地の人々の課題に、一緒に取り組みたい」という想いから、本年度より同プロジェクトの一環として、FIDRと共同で「ツナグプロジェクト」を企画しています。

コンポンレーン郡には、雨季に洪水で完全に水没してしまい、橋がなく不定期運航の渡し船でしか行けないというアクセスの悪さから、これまで支援が行き届かなかった「取り残された地域」があります。多くの住民がまだ川で排泄していたり、雨季に住民が水面に投げ入れたゴミが、水の引いた乾季には一面に現れるなど、衛生面の問題も深刻です。

ニッシントーア・岩尾㈱様は、商社として幅広いネットワークをもつ強みを活かし、様々な人、知見、技術を「ツナグ」ことで、このようなコンポンレーン郡の人々が抱える課題や、子どもたちの栄養改善に貢献しようと、現在FIDRスタッフとともに現地での活動内容を企画しています。これまでに社員の神成様、長谷川様が現地に赴き、現地の実情を肌で感じながら、同社の強みを活かした活動を提案くださっています。

報告会では、FIDRカンボジア事務所長の佐伯より、コンポンレーン郡の人々の暮らしや地域が抱える課題について同地より中継でお伝えした後、佐伯所長、神成様、長谷川様が座談会形式にて「ツナグプロジェクト」の狙いや今後の展望についてお話しました。今後の活動アイデアの1つである、カンボジアで採れた魚を使った「ふりかけ」の試食も行うなど、少しでも社員の皆様にも「現場」を感じてもらえるよう工夫しました。

当日は、会場・オンラインを含めて60名近くの社員の皆様が参加され、熱心に耳を傾けてくださいました。
「ゴミは上流から流れてきているのではなく、自分たちのゴミが滞留しているのか。つまり住民が自分たちで改善できるのか」など率直な疑問を投げかけてくださったり、終了後には「一致団結されている姿が、とても感動的でした」「他のNPO団体が手を伸ばせない厳しい地域も活動しているとの事で、非常に印象に残った」というご感想をいただきました。

神成様方にも参加された社員の方から「取引先に食物の乾燥機材を取り扱う企業があるよ」など、さっそく活動に関するアイデアが寄せられたそうです。

尚、FIDRとしても、企業の社員の方を事業地にお迎えし、プロジェクトの企画立案に参画いただくのは、今回が初めてのことです。企業・NGOそれぞれの強みや発想を活かしながら、コンポンレーン郡の人々の未来ために、力を合わせて取り組んでいきます。

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