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アジア栄養士会議に参加しました

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「カンボジアにおける学齢期の子どものための食生活指針」について発表するFIDRカンボジア事務所のキムロン職員

7月6~8日、香港で開催されたアジア栄養士会議にFIDRスタッフが参加し、昨年完成した「カンボジアにおける学齢期の子どものための食生活指針」について発表しました。

この会議は4年に一度開催され、アジア栄養士連盟に加盟している12か国(日本、台湾、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、パキスタン、シンガポール、タイ、オーストラリア)の栄養士や管理栄養士、研究者などが、様々な研究発表や事例報告を行っています。

FIDRの発表を聴いた方々からは、カンボジアの現状や、子どもたちの栄養摂取状況についての質問がいくつも寄せられました。また、カンボジアに栄養士がいないことや、学校給食などがないことを初めて知り、驚いていた方もいました。 現在、栄養士会がないカンボジアは、アジア栄養士連盟に加盟しておらず、カンボジアからの参加者やカンボジアでの栄養に関する活動報告も限られています。そのため、今回の発表は、他国の栄養士や栄養学研究者にカンボジアの現状を伝える貴重な機会となりました。

さらに、この会議には、FIDRが支援する国立小児病院栄養科から医師2名も参加しました。
医師たちは、臨床栄養の分野におけるテーマ発表を数多く聴講しましたが、どれも興味深い内容ばかりで学びが多かったようです。しかし、これまで栄養学(特に臨床栄養学)を学んだ経験がないため、専門用語など理解するのが難しく、自らの知識や経験が十分でないと改めて感じたといいます。

それでも会議の終了後、彼女たちは、「カンボジアは、他国に比べたらとても遅れているけれど、誰かが始めないと何も実現しない。私たちの世代が何かを始めないといけない」と話していました。医師たちの中で、「カンボジアでも、栄養学や栄養士制度の設立に繋がる土台を創っていきたい」という思いが増したようです。彼女たちの今後の活躍に期待したいです。

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アジア栄養士会議に参加したFIDRキムロン職員(左端)、国立小児病院栄養科ダネイ医師(中)とソピアック医師(右端)

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