FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - コンポンチュナン州農村開発

2020年09月01日

コロナ禍で見えてきた手洗いの重要性

コロナ禍で見えてきた手洗いの重要性

新型コロナウイルスの予防に欠かせないのが、手洗いです。当プロジェクトでも、日頃から公衆衛生や疾病予防のための研修でその重要性を伝え、手洗い指導に取り組んできました。しかし、いまだに対象地域の3割の人々は手洗い時に石鹸を使用する習慣がありません。新型コロナウイルスの感染再拡大に警戒する今こそ、手洗いを住民の生活習慣として定着させたいと考えています。

世界中で新型コロナウイルスの感染が続く中、カンボジアでは、3月に感染者数が一気に1人から109人にまで増えました。新規感染者数のピークは3月下旬で、その後は落ち着きを見せています。7月には海外からの帰国者が要因で一旦感染者は増えたものの、8月中旬からは感染者がゼロの日々が続いています。新型コロナウイルスを怖がっていた3月が嘘のように、人々はいつもの生活に戻っていっています。

今回の新型コロナウイルス感染拡大により、プロジェクト地の人々の間に「手洗いを行わなければ」という意識は一旦高まったものの、感染の収束により、衛生意識が薄れてきています。

調査によると、石鹸を使って手を洗う人の割合は、FIDRがプロジェクトを開始した2017年の約5割から、今年1月には約7割まで増えました。これまでは下痢や感染症など地域の住民が頻繁に患ってきた病気の予防として手洗を推奨してきましたが、新型コロナウイルスが世界中で広がる中、手洗いを習慣化させる重要性はこれまで以上に高まっています。

FIDRは現在、公衆衛生や疾病予防の研修のみならず、住民を対象に行うすべての集会や研修開催時に、手洗を徹底し、手洗い指導も実施しています。プロジェクトマネージャーの杉田は、「手洗い経験の積み重ねにより、住民自ら生活習慣を変化していってもらえるよう気を引き締めて臨みたい」と語ります。

2020年06月18日

活動を再開しました!

活動を再開しました!

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、3月下旬から約2か月にわたって活動を一時停止させていたコンポンチュナン州農村開発プロジェクトは、国内の感染状況が落ち着きを見せていることを鑑み、5月末より活動を再開させました。
プロジェクト対象地域の人々、カウンターパート、そしてFIDRスタッフの健康と安全を第一に、独自のガイドラインを設けて、また、従来の活動手法を一部変更して、再び日々の活動を行っています。

家庭菜園づくり研修の再開日。気持ちの良い風の吹く青空の下、2か月ぶりに会った村の人々の笑顔はまぶしいほど輝いていました。
「久しぶりね!この2か月間、先生たち(=FIDRスタッフ)に会えなくて寂しかったわー!」
「日常生活がとっても静かに感じられたわよ」
「私たちに会えなくて寂しかった?私たちのこと恋しかったでしょ?」

そんなことを次々に口にする彼らの変わらない温かさに、私たちは大いに励まされ、活動を再開することができた喜びを噛み締めました。

一方で、研修会場の風景はこれまで通りとはいきません。
一会場あたりの参加者数を制限し、参加者同士の距離にも気を配ります。
参加者らにはマスクの装着もしくはカンボジアの布をマスク替わりに使用することを奨励しています。

FIDRスタッフ「家庭菜園計画の絵、とてもよく描けているね!写真撮るから笑ってー!」
参加者「でも先生、笑ってもマスクしてるから見えないんじゃない?」
FIDRスタッフ「大丈夫よ、マスクをしてても目で笑ってるのがわかるわ!」
参加者「あはは、そう?だったら思いっきり笑うわね?!」

マスク姿の参加者たちのことはまだ見慣れませんが、それでも、こうして笑い合いながら活動ができることは幸せなことです。

カンボジアは雨の降る日が多くなり、雨季の訪れを感じさせる今日この頃です。
困難な状況ではありますが、プロジェクトに関わるスタッフ総勢20名、気を引き締めて頑張っていきます!

2020年01月24日

地域のリーダー300人がプロジェクト最終年への決意を示しました

地域のリーダー300人がプロジェクト最終年への決意を示しました

カンボジア コンポンチュナン州農村開発プロジェクトでは、稲の収穫がひと段落ついた12 月、対象地の2郡にて、2日間にわたり2019年の総まとめワークショップを開催しました。州・郡・地区のカウンターパート、村長、篤農家や保健ボランティアなど各村のリーダーたち約300 名が集結し、同年の成果が報告されるとともに、課題や改善すべき点、次年度活動計画などが共有されました。

その中でひときわ注目を集めたのは、村長たちがいかにして住民を巻き込んでいるかを熱く語る姿でした。「研修に参加していない家庭を訪問して、研修で学べる技術や知識がどれだけ自分たちの生活改善に役立つかを根気強く伝えている」、「もっと多くの人たちに技術や知識を身につけてもらいたい。そのために様々なミーティングに顔を出して住民らと話すことで、研修への誘いを受け入れてもらえるような関係づくりをしている」など、それぞれが考え実践している方法を紹介しました。その熱量に鼓舞されるように他の参加者もマイクをとり、はじめは緊張しているものの、徐々に声に力が入り、「挫けそうになることもあるけれど、まずは自分が『お手本』となり、技術や知識を来年ももっと広めていきます」と決意を新たにしていました。

プロジェクトの最終年度となる2020 年を前に、やる気に満ちた笑顔で話す彼らがとても頼もしく思えた2日間でした。

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