FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - コンポンチュナン州農村開発

2012年12月18日

庭先での野菜作りが村に広がっています

庭先での野菜作りが村に広がっています

子どもたちの栄養状態を改善することを目的に、当プロジェクトではSRI農法や養鶏とともに家庭菜園を推進しています。自宅の敷地内で簡単に始めることができる家庭菜園は、食卓に新鮮な野菜をもたらすだけでなく、余った野菜を市場などで販売することで現金収入を得ることも可能にします。

今年の8月、対象地区から計151人の若い農家たちが家庭菜園の研修に参加し、苗作り、肥料、水やり、病虫害の駆除について勉強しました。受講者たちはすぐに自宅で4~5種類の野菜を育て始め、2か月後の10月、実践を通して理解を深めた若い農家たちが中心となり、村ごとに農家を集め、家庭菜園の作り方を教えました。見本は自分たちの作った家庭菜園。新しく始めた農家にわからないことがあれば同じ村に住む「先輩」としていつでも気軽に相談に乗ることができます。
こうして村内に人から人へ技術や知識が伝わる仕組みを作ることで、新しい農業技術の定着を図っています。

2012年10月26日

広がるSRI実践農民の輪

広がるSRI実践農民の輪

7月、カンボジアでは田植えの時を迎えます。このタイミングに合わせ、対象地域の住民が十分な食料を確保できるよう、当プロジェクトが推進するSRI農法(※)を広めるための技術研修が行われました。

この農法は従来農法と著しく異なるため、初めて知る農民にとって不安が先立ちます。しかし、そんな彼らの背中を押してくれるのは、昨年度この農法を実践した175名の「先輩」農民、「篤農家」です。SRI農法で収穫高が大きく伸び、収入向上畜産など収入源の増加を経験した彼らは、後輩たちの頼もしい味方となります。今年度、SRI農法の指導法を学んだ篤農家たちは、導入に悩む659名の農民たちにその技法や効果を伝授しました。農民は、「去年の田植えでは、かかった費用は以前の半分以下に減った」、「収穫高が3割も増えた」といった身近な人の成功体験を聞くことで、不安が軽減されたようです。その甲斐あって、今年はSRI農法を導入する農家数が徐々に増えてきています。

※SRI農法...System of Rice Intensificationの略。発芽してから1~2週間の乳苗を広い間隔で1本ずつ植え、水田を時々乾燥させることで、苗同士が競争することなく丈夫に稲が育つようになる。こうして、水や肥料などの投入を減らして、より多くの収量を上げることが可能となる。

2012年06月13日

ワークショップで情報や経験を共有

支援対象地を拡大して39ヵ村で新規プロジェクトを始めて、ちょうど1年。これまでの活動を振り返るワークショップが3月22日に開かれました。郡政府および農業局職員、保健センター職員、保健ボランティア、住民ら計250人が集い、1年間におけるFIDRの活動を通して得た経験を互いに共有しました。特に若い農家たちの発表は参加者の注目を集めました。FIDRが普及するSRI農法を導入する際に、反対する親を説得するのが大変だったこと、水田の一部を利用して始めたSRI農法が従来の稲作法に比べて3割増だったことを知り確信を得たことなど、自らの体験を語ってくれました。
新しい知識や技術をできるだけ吸収したいとFIDRの活動に積極的に取り組んでくれる若者たち。これからの活動の推進力になってくれることを期待しています。

2012年01月27日

米の収穫祭を開催しました

米の収穫祭を開催しました

昨年12月8~9日に、毎年恒例の収穫祭がコンポンチュナン州の2郡にて開催され、農民ら計223名が集まりました。収穫祭は自然の恵みに感謝を捧げるとともに、FIDRが普及するSRI農法1の成果を発表する日です。当プロジェクト開始1年目にあたる2011年度に、270世帯がSRI農法を導入しました。同州は、昨年10月に大きな洪水被害に見舞われたものの、氾濫したトンレサップ川から10キロほど内陸に位置する地域では被害が小さく、1ヘクタールあたり3.2トンの収穫がありました。豊作であった年の4.4トンと比較すると約30%の減収となりましたが、従来の稲作法では、平均2.4トンしか収穫がないことに比べると、SRI農法は多雨にも強いこと、そして同活動が順調であることも分かります。

1 SRI農法・・・System of Rice Intensificationの略。
発芽してから1~2週間の乳苗を広い間隔で1本ずつ植え、水田を時々乾燥させることで、苗同士で競争することなく丈夫に稲が育つようになる。こうして、水や肥料などの投入を減らして、より多くの収量を上げることが可能となる。

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