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『持続可能な地域観光セミナー』でカトゥー族の取り組みを紹介しました

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当日は多くの方にお集まりいただきました

世界各国・地域から参加者が集う総合観光イベント「ツーリズムEXPOジャパン2017」(会場:東京ビッグサイト)のプログラムの一環として、「持続可能な地域観光セミナー~サステイナブルな地域観光プロモーション成功の秘訣~」が9月22日に開催され、JICA観光専門家でFIDRのアドバイザーである高寺たかでら 奎一郎けいいちろう氏が登壇し、ベトナム中部の山岳少数民族カトゥー族が取り組むコミュニティー・ベースド・ツーリズム(CBT)について事例紹介されました。本イベントには、国内外で持続可能な観光開発に取り組む団体関係者や行政、旅行会社など70名が参加しました。

事例発表の中で、高寺氏は、FIDRが2012年から4年間取り組んだ「ベトナム少数民族地域活性化のための観光開発」プロジェクトでは、段階的に顧客ターゲットを変えながらプロモーションに取り組み、カトゥー族はその過程を通じて「観光とは何か」を学んだことに触れ、最終的に「CBT」を理解してくれる日本人観光客、また「本物のCBT=地域住民の手によって地域のために運営されるCBT」を求めるヨーロッパの観光客が重要な顧客となっている、と述べました。

その後のパネルディスカッションでは、観光とは「顧客に満足を与えるシステム」であり、商業化されていないコミュニティの「本物の笑顔と涙」が訪れた人を感動させること、カトゥー族のツアーでは常に「来てくれる人が満足するためにはどうしたらよいか」を考えていることを伝えました。

※2017年は国連が定める「持続可能な観光国際年」であり、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できるよう、地球に住む人々が一緒に持続可能な新しい観光モデルと考えにシフトしていく始まりの年としています。

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事例発表される高寺氏