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専門家にご協力いただきながら「食事バランスガイド」の作成が進んでいます

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食事摂取基準策定のための調査にて

2014年から取り組んでいるカンボジアの学齢期の子どもたちのための食事摂取基準、別名『食事バランスガイド』。カンボジア23州の小学校・中学校・高校136校を対象に、子どもたちが何をどのくらい食べているのかを調査した上でデータ解析し、子どもたちの栄養状態を明らかにする取り組みを始めて2年が経過しました。調査によりわかったことは、東南アジアの標準に比べ、カンボジアの子どもたちの身長体重の標準はかなり下回ることと、その要因としてカルシウムの摂取量が非常に低いということでした。

この調査結果をもとに、プロジェクト・アドバイザーである専門家の先生方にご協力いただきながら、国内の6歳から17歳までの子どもたちの推奨栄養所要量および目指す身長体重を算定しました。カンボジアでは今まで東南アジアの推奨栄養所要量が用いられていたため、自国のものができるのは初めてのことになります。

さて、ここからが本番です。
これらの目標値に到達するためのアプローチとして、『食事バランスガイド』をまとめ、栄養教育の啓発活動をしながら全国に普及していく必要があります。そのために何をどれくらい食べたらよいのかの推奨献立づくりや、スローガンや学校などに配布するポスターやパンフレットの制作を、現在保健省や教育省、国際機関などの栄養関係者と協議を重ねながら進めています。

FIDRにとっても初めての取り組み。試行錯誤しながらもプロジェクト・アドバイザーの力をお借りし、一つ一つ着実に進めて参ります。

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プロジェクト・アドバイザーである草間先生(左)からアドバイスを受けるFIDRスタッフ

【プロジェクト・アドバイザーのご紹介】
青森県立保健大学 草間かおる准教授

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2006年から実施された「カンボジア国立小児病院給食支援」からFIDRのプロジェクトに関わってくださっているプロジェクト・アドバイザー。通常はメールや電話などでプロジェクトチームからの質問にアドバイスを下さいますが、年に数回現地に来られた際には、食事調査のデーター解析方法や食事摂取基準開発のプロセス・手法、FIDRから発信する情報を、栄養学的視点から直接指導してくださっています。

「2006年からFIDRのプロジェクトに加わり初めての仕事は国立小児病院の給食棟建設のための調査でした。FIDRのスタッフとともにプノンペン市内の厨房のある施設を見て回り、給食棟のレイアウトをスタッフ方とともに考えました。病院での栄養管理に基づいた給食導入という臨床の場から、食事摂取基準の策定と栄養教育へ、このプロジェクトが大きな展開を持ち始めていることを感じます。食事摂取基準や学校現場での栄養教育を通して、カンボジアでも栄養の重要性が認識されるようになり、いつかカンボジアでも栄養士が養成される未来がくることを願っています。」