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カンボジア事務所が設立30周年を迎えました

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2026年、FIDRカンボジア事務所は開設30周年を迎えました。

FIDRは内戦の爪痕が深く残る1993年に手術器具供与を皮切りにカンボジアでの活動を開始し、以後、カンボジアにおいて、小児外科医療、学校建設や教員育成、農村での生活向上、公教育への栄養教育導入などを幅広い分野の支援を継続してきました。どの活動でも、国の復興と将来を担う人材の育成を主眼におき、現地の人々や地域の自立が叶うようカンボジアの人々と共に働きを進めてきました。

9月1日、首都プノンペンの国立小児病院メインホールにて、法人賛助会員の代表、FIDRの事業関係者、在カンボジア日本国大使館やJICA等の関係者、元職員など約120名を招き、記念行事を執り行いました。

来賓挨拶では、FIDR飯島理事長の名代を務めた峯野龍弘評議員が、カンボジアでの活動開始経緯を紹介されるとともに、30年にわたり協力くださった関係者への御礼を伝えました。また、FIDR評議員でもある山崎製パン㈱飯島幹雄副社長が、法人賛助会員を代表して祝辞を述べられるとともに、その働きを日本から賛助会員等の支援者が長く温かく支えてきたことを紹介されました。さらに、国立小児病院のニップ・アンキアボ院長が、FIDRとの20年にわたるパートナーシップを紹介し、尽力した方々への感謝を伝えました。そして、これからも医療関係者を育て、子どもたちに最大限の医療を提供できるよう努力していくと誓いました。

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(上段左)峯野評議員 (上段右)山崎製パン㈱飯島副社長(下段)国立小児病院ニップ・アンキアボ院長

続いて、FIDRカンボジア事務所の職員が、カンボジアでの30年の歩みを紹介しました。

カンボジアでの医療支援活動を開始した1993年当時は、小児医療の中心である国立小児病院でさえ、子どもの手術ができませんでした。FIDRは同病院への手術器具供与を出発点として、手術棟や外科病棟の建設、医師や看護師の育成を行いました。2017年からは活動拠点を北東部のクラチェ州に移し、地方の子どもたちが小児外科疾患の治療を受けられる環境づくりに取り組んでいます。

この国立小児病院でFIDRは、2007年、カンボジアで初めて、1日3食栄養バランスに配慮された病態別の給食を提供するシステムを構築しました。この経験から栄養分野へも活動を拡げ、学齢期の子どもたちの「食事摂取基準」の策定や、公教育に栄養教育を導入する基盤づくりに携わりました。

一方地方では、38の学校を建設した他、教員の質の向上を図る支援も実施しました。学校が良くなっても、家庭の貧困が子どもの通学のネックであることに着眼し、2007年以降は農村開発に携わってきました。農業、保健衛生、教育、ネットワークなど、幅広い分野にアプローチし、住民が自分たちの力で地域を良くしていけるように取り組んでいます。

さらに、災害や紛争に際する緊急援助の経験を紹介したほか、カンボジア事務所で28年以上勤務している職員たちからFIDRの活動への誇りや思いも語られました。そして最後に、全職員からこれまで連携してきた事業関係者や支援者へ、深い感謝の想いを伝えました。

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FIDRの関わりとカンボジアの関係者の努力により、小児外科医療や教育、栄養などの領域が発展し、農村の人々の暮らしが改善されてきたことを列席者が祝いあい、労いあう、あたたかな時間となりました。

この節目をマイルストーンとしつつ、FIDRは今後も、カンボジアで求められる活動を進めてまいります。ご列席者の皆様、ありがとうございました。