FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - カンボジア小児外科支援

2010年12月24日 更新担当者:水崎 那津子(看護師)

アンコール子ども病院での研修が始まりました!

アンコール子ども病院での研修が始まりました!

9月の記事で紹介した「ふたつの病棟の看護婦たち」の院外研修が11月4日からアンコール子ども病院で始まりました。

アンコール子ども病院は、世界遺産であるアンコール遺跡群のひとつ、アンコールワットがあることで有名な街、シエムリアップ市にあります。
私も4月に一度この病院を訪問しましたが、国立小児病院の看護師たちが目指しているものを、アンコール子ども病院の看護師たちはたくさん持っていることに驚きました。それは技術や知識だけではなく、看護師の「看護」に対する姿勢、医師と看護師の関係や外科看護師と手術室看護師との連携についての意識などです。
日本人の私が教えるべきことと、教えることができるものがありますが、「同じカンボジア人の看護師」として、彼らから刺激を受け、学べることもたくさんあり、またその方が効果的なときもあると思い、教育担当者の話し合いを重ね、今回の研修を計画しました。

「緊急看護」「集中治療看護」「手術室看護師と外科看護師の連携の仕方」が今回の主なトピックです。病棟看護師と手術部門看護師の計4グループの合同研修となっています。
1グループ目の研修の初日にはマネージャーの川村、看護師活動をサポートしているプロジェクトファシリテーターのキムロン、2グループ目の初日にはカンボジア事務所長の高橋も一緒に参加しました。

みんなが期待しているこの研修、私も彼らと共に2週間過ごし、研修や現地での生活のサポートに努めています。普段コミュニケーションを取る機会の少ない双方の看護師がこの研修で良い関係が作れるようにと、一緒のホテル、ご飯も一緒、そしてアンコール遺跡への観光も一緒に行く計画を立てています。
たくさんの共有できる経験と楽しい思い出を作ることが出来たらいいと思っています。次回は研修の様子についてレポートしたいと思います!お楽しみに!

2010年11月29日 更新担当者:水崎 那津子(看護師)

国立小児病院の看護師、堂々と研究発表!

国立小児病院の看護師、堂々と研究発表!

11月16日、17日の2日間、プノンペン市内のホテルにて、研究発表会が開催されました。カンボジア国内の看護師や助産師が自らの研究や活動内容について発表できる唯一の場であるこの研究発表会は今回で4回目の開催で、発表者は30人、参加者は過去最大の300人、保健大臣も来場し、メディアの注目を集めた大きな会となりました。

この会で発表するためには、研究・活動内容を保健省に事前に提出し、認められなければなりません。国立小児病院からも数人応募したようですが、発表の機会を与えられたのは、私たちが支援している外科の手術棟部門に所属する看護師、ソピアただ一人でした。ソピアのテーマは「手術棟内の感染管理」。発表が決まってから、発表の資料作りや内容について、いろいろアドバイスしました。

そして当日。プロジェクトマネージャーの川村、看護師数名とともに応援に駆けつけました。発表する本人より、私の方がドキドキしていたかもしれません。ソピアは堂々としたもので、300人の聴衆の前でも緊張することなく発表し、質問にも動じることなく答えていました。実に立派な誰にも引けをとらない発表だったと思います。

看護師たちが自分たちの看護を振り返り、研究し、このような場で発表するということは彼らにとって、大きな自信につながる機会になります。来年も開催されるのであれば、国立小児病院の外科の病棟部門と手術棟部門の両方から発表者を出すことができるよう、看護研究についてもサポートしていけるように努めていこうと思っています。

2010年10月27日 更新担当者:水崎 那津子(看護師)

国立小児病院の看護師紹介:期待の星、チャンタさん

国立小児病院の看護師紹介:期待の星、チャンタさん

前任の上住看護師は外科病棟の看護師たち、一人ひとりをこのページで紹介していました。今回はそれに習って、外科病棟の期待の星、チャンタを紹介したいと思います。

チャンタは看護学校卒業後、国立小児病院の外科病棟で働き始め、現在2年目ですが、自分で考えて患者さんのために行動することができ、接し方も優しく丁寧なので、患者さんから人気の看護師です。  また、やる気にあふれており、いつも私に「研修の話があったら、一番に僕に言ってね!僕は優秀な看護師になりたいんだ。」となんとも頼もしいことを言ってくれます。
好奇心も旺盛で、地方の病院に視察に行く時も、病棟内研修の講師の役目も、そして来月から始まるアンコール小児病院での研修も真っ先に手を挙げて、率先して参加します。

やる気や好奇心があるだけではありません。以前このページで紹介した病棟内研修のおさらいテスト(復習のためその後3ヶ月に一回開催中)。先月のテストでは、見事チャンタが最高得点を獲得!日頃の頑張りが、かたちとなって現れるとはこのことですね。

彼がもっと自信をもって、患者さんに良い看護を提供できるようになるよう、私も精一杯サポートしていきたいと思います。

2010年09月24日 更新担当者:水崎 那津子(看護師)

2つの病棟の看護師たち

2つの病棟の看護師たち

今日はFIDRが支援している外科のなかにある、病棟部門と手術棟部門についてお話したいと思います。

日本では、病棟部門と手術棟部門の医療スタッフが手術前後の患者の状態について、情報を報告しあうなど、連携して患者さんへの看護にあたっています。
しかし、ここ国立小児病院の外科の病棟と手術棟は隣同士にあるのに、連携があまり取れていません。手術前後の申し送りをしていないので、患者の観察が出来ていませんし、手術前後に患者を運ぶのは看護師ではなく、保護者かクリーナー(清掃職員)です。これは大きな問題です。国立小児病院における手術前後の看護の向上のため、2つの病棟間の連携が図れるようになることを目指して、新たな取り組みに着手しました。

いつもは病棟の看護師のみを対象としていた研修を、手術棟と合同として3回行いました。「看護過程(※)」や「緊急時に使用する薬剤」といった基礎的なことから、ルカ・ジャパン(FIDRの協力者でもある聖路加国際病院のボランティアグループ)のメンバーにも協力いただき、「日本における看護」をトピックとして取り上げました。研修の際には、看護師同士がディスカッションできる時間を設け、休憩時にはスナックを出して、楽しく会話ができるような雰囲気づくりを心がけました。

※看護過程…患者や病人に、可能な限り最良・最善のケアを提供するためにはどのような計画を立て、看護していくのが望ましいかを考え、行動していく一連の思考と行動の流れのこと。看護師自らが医学的根拠に基づいた看護ケアを行うためにも重要なもので、実践するためには、十分な医学、看護の知識は欠かせない。

研修後、廊下ですれ違うときに笑顔を見せる、話しかけるようになるなど、看護師たちに変化がみられるようになりました。
11月に予定しているアンコール小児病院での研修では、両方の看護師が参加できるよう、研修内容を調整中です。一緒にバスに乗り、ご飯を食べ、研修を受け、休日はアンコール遺跡の観光をして親睦を深め、連携をさらに進められたらと思っています。

2010年08月24日 更新担当者:水崎 那津子(看護師)

ピクニック

ピクニック

8月も終盤ですが、日本のみなさんは夏休みを満喫されていますか?
こちらカンボジアでは、8月の週末、看護師や医師たちとピクニックに行ってきました。

これは外科病棟で3ヶ月に一度開催される、日帰りの遠出イベント。日頃のストレスを発散してリフレッシュするとともに、お互いの交流を深めることを目的として、看護師や医師たちに加え、彼らの家族も参加します。
私は二度目の参加でしたが、彼らの親としての顔やリラックスした表情を見ることができたり、看護師たちと仕事以外のおしゃれや余暇の過ごし方などの話をして意外な一面を知ることができたりと、貴重なひとときとなっています。

ちなみに今回のピクニック先は、プノンペン市内から車で一時間ほどの外科医師の実家でした。彼の母親が振舞ってくれた雷魚の炭火焼、ジャックフルーツと干しえびの炒め物などといった特製料理や庭先でのバーベキューを楽しみ、トランプで遊んだり、昼寝したりと、皆、思い思いに過ごします。
私は女性陣に誘われて、おしゃべりをしたり、ござで昼寝をしたり。カンボジアの田舎でゆっくり、みんなの顔もにっこり。

これから看護師たちは本格的に救急看護や、集中治療看護のトレーニングに入ります。国立小児病院内での研修のほかにも、国内の他の病院での見学やトレーニングを計画しています。私もその準備などで忙しくなると思いますので、ゆっくりした時間を看護師たちとしっかりと満喫しました。心機一転、トレーニングに向けて、看護師たちと準備を進めたいと思います。

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