FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - カンボジア小児外科支援

2020年03月02日

小さなことから改革していく大切さ

小さなことから改革していく大切さ

こんにちは。私は東京外国語大学カンボジア語専攻1年の伊藤成美と申します。2月3日からFIDRのクラチェ州小児外科支援事業にインターンで参加させていただいております。

クラチェ州病院でインターンを開始してから3週間が経ち、様々な活動に参加させていただきました。その中でも印象に残った、コンポンチャム州病院への視察ツアーについて紹介します。

コンポンチャム州病院はカンボジアの地方病院の中でも高い評価を受けている病院です。
病院の中を回っていてクラチェ州病院と大きく違うと思ったことは、スタッフ全員が白衣と帽子をきちんと身に着け、名札も付けていることです。スタッフの制服が揃っていて清潔感があるということは病院全体の印象に影響していると思います。また、スタッフの名前がわかることは患者さんの安心にもつながるのではないかと思います。クラチェ州病院では白衣を羽織るだけで患者さんの処置をするスタッフを見かけます。私は服装を正すことはすぐに実践できることだと思い、この視察の翌日、外科病棟のナースステーションのホワイトボードに、勤務中は白衣・帽子を着用して名札を付けるように呼びかける文章をカンボジア語で書きました。次の日に外科病棟を訪れると、患者さんの処置にあたっていた殆どのスタッフがしっかり帽子まで身に着けており、名札を付けているスタッフも多くなりました。この状態が当たり前の状態になっていくとよいと思います。

コンポンチャム州病院を訪れたことでクラチェ州病院との比較をすることができました。
日本の病院との比較だけではカンボジアの病院はどこも問題点が多々ある状態ですが、カンボジアの病院同士を比較できたことでクラチェの病院でもすぐに改善できるところを見つけ、実践することができました。また、各病院の状況は違いますが、それぞれの病院のスタッフは病院をより良くしようと努力していていることがわかりました。病院の建物や機材は様々な国が支援していますが、そこで働くスタッフがどのように病院をより良くしていくのかを手伝っていくことの重要性を強く感じました。

今回のインターンで学んだことは、自分一人ができることの小ささと、物ではなく人を通じて助け合うことの大切さです。価値観が違う人々を一人の力で変えることは難しいですし、多くのお金や土地を必要とするような改革は一人ではできません。また、その土地に住み慣れている人々の生活を壊すこともできません。しかし、人々との関係を築いて知識や考え方を共有していくことで少しずつ今の状況を改善していけるのではないかと思います。今回のインターンシップで学んだことをもとに、これから自分に何ができるのかを具体的に考えていきたいです。

伊藤成美

※写真:「勤務中は白衣・帽子を着用し、名札を付けるようにしましょう」という呼びかけの文章をカンボジア語で書く伊藤さん

最新の記事