FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

山村に安全な学び舎を
学校環境改善
2019年12月23日

ラメチャップ郡の2つの学校が完成、記念式典を行いました

昨年10月よりラメチャップ郡ベタリ区にて建設を進めてきたシッダジョティ・ハリミシュラ小中学校とシヴァ小中学校の2校は、順調に工事が進捗し今年7月に竣工しました。
完成したのは、就学前から8年生までの子どもたちが学べる、9教室と教員室、図書室を有する2階建て校舎で、2015年の大地震後ネパール政府の定めた耐震基準を満たす鉄筋コンクリート造りです。机や椅子を新調し、男女別のトイレも設置され、子どもたちは安心して勉強できる環境を取り戻すことができました。

雨季明けを待ち、11月6日に両校の完成記念式典が催されました。日本からは本事業のご支援者を主賓に、FIDR神長評議員、岡田事務局長が迎えられ、地元住民から盛大な歓迎を受けました。ネパール政府側からは、教育省、社会福祉評議会、郡事業実施局、地域行政長官らが列席しました。学校関係者や多くの地域住民も出席し、地域を挙げて学校の完成を祝いました。

子どもたちからは「(大地震後に授業をしていた)仮設校舎では、風の強い日はとても寒く、雨の日には教室に水が入り込んできました。他の教室の授業が見えたり、聞こえたりしてきて、とてもうるさかったです。そして、また地震がくるかもしれないと思うと、とても怖かったです。新校舎ができてとても嬉しいです。勉強を続け、将来は医者やエンジニア、兵士になりたい」など、喜びの声が聴かれました。
学校内に掲げられた「学ぶことは、幸せになることです」というご支援者のメッセージどおり、新しい学び舎が、ベタリ区の子どもたちが幸せを育む場所になることを願います。

2019年8月22日

ネパールの、とある学校の一場面 〜休み時間〜

2015年のネパール大地震後に建てられた仮設校舎(シッダジョティ・ハリミシュラ小中学校)

FIDRが校舎・トイレ建設支援をしている、山間部の学校に通う子どもたち。新校舎が出来るまでの間、仮設の校舎での学校生活についてシリーズでお伝えします。

鐘がなると、みんな教室を飛び出し、走り回ります。校庭に遊具があるわけでも、サッカーボールがあるわけでもありません。ただ、友だちとじゃれあって、走り回る!何がそんなに楽しいのだろう?と思うくらい、ケラケラ、笑い声が青い空に響き渡ります。
集団で遊んでいる子どもたちに近づいてみます。よく耳を澄ますと「カバディ、カバディ、カバディ…」と繰り返す声が聞こえます。
カバディはインドの国技として知られており、すごく簡潔にいうと2チームに分かれた点数制の鬼ごっこで、攻撃側がカバルディと言い続けるのが特徴です。
実は最初に行われたのはネパールという説もあるらしいのですが、今でも学校で当たり前のように遊ばれているのを見ると、その説は本当かもしれない、と思ってしまいます。男子も女子も混ざって楽しく、なかなか真剣な勝負が繰り広げられていました。

教室の裏手では茂みに手を伸ばして何かを取ろうとしている子どもたちを発見。
茂みから何かを取り、口に入れています。小さな黄緑色の実は「キンブ」という桑の実だそうです。
一般的には大きく熟し、赤や黒になってから食べると甘いのですが、この若い実は少し甘酸っぱい味がします。

モノがなくても、周りにあるもので楽しみを見つけて、遊べるのはどこの国でも、子どもたちの才能ですね。

2019年7月26日

ネパールの、とある学校の一場面 〜朝礼〜

2015年のネパール大地震後に建てられた仮設校舎(シヴァ小中学校)

FIDRが校舎・トイレ建設支援をしている、山間部の学校に通う子どもたち。新校舎が出来るまでの間、仮設の校舎での学校生活についてシリーズでお伝えします。

ネパールの村の多くの学校には校門や構内を囲む塀はありません。標高1800メートルほどの山間部に位置する学校に立ってみていると、子どもたちがあちこちの斜面から登校してきます。
10時前、鐘がなり、一斉に子どもたちが広場にむかって駆け出します。そこでは、上級生が指揮を執り、学年ごとに整列。
次に号令に従い、腕を横や上に上げたり、手拍子をとったり、足踏みをしたり。日本でいう「前へ倣え」のような集団整列の動きをします。
それが一通り終わると、集団の中から子どもがひとり、みんなを見下ろせる崖に駆け上がり、みんなの前で二言、三言を発表。それが、数人繰り返されます。発表者が日にちや曜日などを間違えてしまい、聞いている側から総ツッコミを受けるなど、緊張で張り詰めた雰囲気ではなく、みんなが参加している様子が見ていてほほえましいものです。

再び、「前へ倣え」や足踏みをしたあと、今度は皆が右手を左胸にあてて、歌いだします。日本のように顔を上げて声高らかに歌うのとは違い、中には手をおいた胸に刻み込むように、頭を傾げ、目をつむっている子もいます。これが、ネパール式の国歌斉唱です。

国歌斉唱の次は、爪の検査です。
各学年の一番前の子が、後ろにいる同級生の爪を確認していきます。その後、小さい学年から順番に列をなしたまま、教室に入り、授業開始です。

その後、小さい学年から順番に列をなしたまま、教室に入り、授業開始です。

2018年12月26日

校舎建設工事が進行中

ヒマラヤの山々を望める新しい校舎の完成を目指して、毎日、現場作業が進められている(シッタジョティ・ハリミシュラ小中学校)

FIDRは、ラメチャップ郡ベタリ区にある、シヴァ小中学校およびシッダジョティ・ハリミシュラ小中学校の学校環境の改善を行います。
これらの学校は、2015年の大地震で大きな被害を受け、地震後に設置された竹製の仮設教室を今も使用しています。ビニールシートで覆うなどの工夫はしているものの、教室には風雨が吹き込みます。
FIDRは、9月より校舎の建設を開始しました。
ネパールの年間最大の祭りであるダサインとティハールも終わった11月より、ラメチャップ郡における校舎建設工事が本格化しました。休暇が明けるとすぐ、地域住民たちが意欲的に、雨により土砂崩れやぬかるみが生じた道路を修復しました。そのおかげで、資材搬送が出来るようになり、基礎工事が着々と進んでいます。