FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

スタッフブログ

2019年03月12日 更新担当者:タイン

現場で大活躍中の現地スタッフ ーチャレンジから変化へー

現場で大活躍中の現地スタッフ ーチャレンジから変化へー

FIDRがカンボジアで実施している「コンポンチュナン州農村開発プロジェクト」では、フルタイムの職員以外に、日々活動を支えているスタッフがいます。プロジェクトを実施している村出身の優秀な農家であり、プロジェクトアシスタントとして現場の仕事をサポートしているパートタイム職員です。

カンボジアでは、農村部でも小学校、中学校で勉強できる子どもたちが増えてきました。しかし、高校以上の勉強となると、家計の事情で叶わない現実がまだあります。彼らも同様の事情から、地元で農業をして、少ない収入で暮らしていました。しかし、FIDRの活動に出会い、様々な新しいことへのチャレンジを通して、彼らはたくさんの変化を見せています。

伝統的な農法では、家族が一年食べるのに十分なお米の収穫ができなかった彼らは、FIDRの活動に参加し、お米の収穫高を上げるSRI農法を学び実践しました。それにより、お米を一年中食べられるようになりました。他にも、農業と保健衛生、栄養の研修を受け、養鶏や家庭菜園、衛生・栄養改善に取り組みました。そのおかげで、食卓には鶏肉と野菜が頻繁に並ぶようになり、栄養バランスのよい食事を摂ることで、家族の健康状態が改善されました。さらに、余ったお米や野菜等を売って、収入を得られるまでになりました。彼らは、自らの経験を積極的に他の農家に共有し、コミュニティでのリーダーシップを発揮しました。高いファシリテーションスキルとリーダーシップを示すことで地域住民から絶大な信頼を集め、今やFIDRの事業地でプロジェクトアシスタントとして大活躍しています。

これから、その中の二人の話をしたいと思います。

家庭の経済的な事情で大学に行けなかったスレイモムさん(写真:左から3番目)は現在、コンポンチュナン州にある農業系大学に週末に通っています。スレイモムさんはFIDRで保健分野の活動を補佐していますが、地区の農民組合の理事も務めています。FIDRの研修で受けた農業技術は大学での実践にも役立っており、今後は大学で得た新しい知識を活かし、農民組合の活動強化にも貢献したいそうです。

そして、去年の11月からプロジェクトチームに新しく入ったチアットさん(写真:左から4番目)。
小柄のチアットさんですが、普段は背の高いヤシの木に登り、ヤシの汁を取る仕事をしています。「どうしてFIDRの仕事を始めたのですか」との質問に、彼は照れながらこう答えました。「二つ理由があるんだ。一つ目は、自分自身へのチャレンジ。今までずっと畑の仕事だけをしていたので、こういう仕事をするのは初めてだし、仕事に慣れるまではチャレンジだけど、頑張りたいから。もう一つは、FIDRで勉強した農業技術や保健・栄養に関する知識をコミュニティの人にもっと広げていきたいから。この地域の発展に貢献したいんだ。」

当プロジェクトは2019年1月より、新しい対象地区を追加して実施しています。今後、地域住民だけでなく、FIDRの現地スタッフのポジティブな変化がますます起こっていくことを心から願っています。

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