FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

活動レポート - 広報啓発事業

2019年06月25日

宮崎大学で学生・市民を対象に授業を行いました

宮崎大学で学生・市民を対象に授業を行いました

6月20日、宮崎大学地域資源創成学部における「異文化理解と国際協力」をテーマにした一般公開授業に登壇し、カンボジアの子どもたちを取り巻く医療事情についてのワークショップを行いました。

今回の授業の舞台は、FIDRが小児外科支援プロジェクトを実施している、カンボジア北東部のクラチェ州病院。ワークショップでは、学生を主とした43名の参加者がグループに分かれ、各グループに1枚配られたプロジェクト地の写真について想像し、自由に意見を出し合いました。グループで話し合った内容を発表し合ったあと、FIDRスタッフから、写真に関連するクラチェ州の医療事情や病院の現状と、これらの改善に向けた小児外科支援プロジェクトの取り組みについて紹介しました。

参加した学生からは、「写真から伝わるイメージと現実を比較すると驚くことが多く、印象に残るワークだった」、「(開発途上国は)遠い世界の話だと思っていたが、何気ない日々の生活が世界に繋がっていると気付き、自分にも何か世界につながることができるかもしれない、小さなことでもいいからやってみようと思った」などの感想が寄せられました。

2019年02月22日

都内の小学校で授業を行いました

都内の小学校で授業を行いました

2月18日、清和小学校(東京都葛飾区)の4年生2クラス52人を対象に授業を行いました。(本授業は、東京都教育委員会が実施している「東京オリンピック・パラリンピック教育」の一環として実施されました)「当たり前だと思っていることが、当たり前ではない」という気づきを生むきっかけとなるよう、FIDRがカンボジアで実施している小児外科支援プロジェクトの現場で撮影された写真5枚を利用しながら、授業を進めました。

最初にアジア10か国のあいさつカードを配り、同じあいさつをしている人とのグループづくり。「アユボワン!」など、普段耳にしない言葉で仲間探しを楽しみました。

それから、グループに1枚ずつ写真を渡し、写っている背景と人物から想像する「場所」「行動」「自分がそこにいたら?」について話し合ってもらいました。(病院の写真であることは秘密です。)その後、同じ写真を持っているグループが2つずつが発表し、もう一つのグループと比較することができました。

そして、いよいよ写真についての説明です。
5枚の写真が、全て病院で撮影されたものだと伝えると「え・・・」とざわめく子ども達。
写真にはゴミの山が写っていたり、濁った水を汲もうとする子どもが写っていたり、みんなが知っている病院の様子とは異なるものだったからです。
さらにFIDRが取り組んでいることについて説明を始めると、しーんと静まり返りました。

最後に、質問に答えながら、「本当なら落とさなくていい命が助かる社会、みんなと同じように子どもが夢を持ち、それが叶えられる社会。時間はかかりますが、国際協力はそういう社会を創るための仕事です。今日体験した『自分の当たり前と違うこと』はすぐ隣の友達や先生、街に暮らす外国からも感じるでしょう。そこから関心を持ってお互いを理解し、ぜひ友達をたくさん作ってほしい。そして、いつか一緒に仕事ができるのを楽しみにしています」というメッセージを伝えました。

2019年01月22日

FIDRカフェを開催しました

FIDRカフェを開催しました

1月15日、今年度最後となるFIDRカフェを開催しました。

今回は、FIDRカンボジア事務所駐在員の佐伯職員が登場。「みて・考えて・語って・知って」というテーマで、写真を使ったワークショップ形式でこのように進められました。

?  現地で撮影された写真の中から、各自気になった写真を一枚選ぶ
?  写っている絵のみを頼りに、ノーヒントで現地で起こっている物語を想像する
?  創作物語を全体でシェアする
?  佐伯職員が実際の写真の背景について共有する

知識の吸収ではなく、参加したひとりひとりの想像力でひとつの世界を作り上げるワークショップ。
参加者皆さんの豊かな想像力で創作された物語は、どれも興味深いものがありました。

物語が実際の背景にどれほど近づけたか、はここでは重要ではありません。
国際協力の現場では、リアリティ(現実)とファンタジー(空想して想像する心)の狭間で誰もがもがいています。より良い生活を夢見る人々がいて、そこに寄り添いながら、こうなればいいなと目標を描いてプロジェクトを動かすスタッフがいます。情報や知識だけで現場で起こる物事を判断するのではなく、相手が置かれている立場や気持ち、そして飲み込んで言葉にされていない言葉を想像する力も大切ではないでしょうか。

この場に集まった一人ひとりが、写真の中の人物に起きている状況を想像し、寄り添って、そしてできあがった物語は、実際の現実をも超えるパワーを持つほど力強いものでした。そしてまた、「私なら『一緒に勉強しよう』とこの子に声をかけたい」など優しさにも溢れた世界観が会議室の中に作り出されました。最後に、このように想像するプロセスは現地に行くときっと役に立つ、と佐伯職員からメッセージがありました。

皆さんからは「写真を通してカンボジアを知ることができた」「『国際協力には想像力が必要』と聞いていましたが、こういうことか!と良く理解できました」というコメントがありました。

ご参加くださった皆さん、有難うございました!
次回のカフェは、4月開催予定です。
来年度もどうぞよろしくお願いします。

2019年01月21日

FIDRフォーラムを開催しました

FIDRフォーラムを開催しました

1月16日、「<常識はずれ>の農法が支持されるワケ」と題したFIDRフォーラムを開催しました。

「常識はずれの農法」とは、肥料や種籾などの投入を抑えて収量をあげる「SRI農法」。現在、世界50か国以上で実践されているSRI農法は、1983年にマダガスカルで発明されて以来、各国の栽培環境に合せて改良されながら普及が進められています。

FIDRは、カンボジアベトナムにおいて、年に数か月食糧が不足する地域にSRI農法を紹介し、普及に取り組んでいます。

今回のフォーラムでは、2007年に初めて日本にSRI農法を紹介し、国内外でSRI農法の研究や技術指導に携わっているJ-SRI研究会の山路永司代表より「SRI農法はどう進化しているのか」というテーマで基調講演をいただきました。続いて、J-SRI研究会メンバーからインドネシアとラオスでの取り組みについて、FIDRスタッフからカンボジアとベトナムでの取り組みについて事例発表をし、「SRI農法がもたらす効果の多様性」についてパネルディスカッションを行いました。

事例発表では、土地の性質やその他栽培条件を考慮することで、SRI農法の特徴を活かし、収穫高を効率的に上げることができたこと、また、SRI農法により食糧不足が緩和しただけでなく、この農法を住民が学び合う過程で地域の結束力が高まったとことなどが報告されました。

パネルディスカッションでは、「普及する際に困ったことはなかったか」という会場からの質問に、「人手が必要な田植えや収穫期は、ご近所同士が協力するが、これまでの田植えでは、植えた苗の本数で田んぼの所有者からお金をもらうシステムが地域にあったが、SRI農法では苗の本数がぐっと少なくて済んでしまうため、住民の理解を得る努力をした(カンボジア)」や「少数民族の文化では、祈祷師が村で大きな力を持っていて、彼らの支持を得るか得ないかが普及に大きく影響した(ベトナム)」など、国や地域の文化・風土に合わせて普及方法を工夫した努力が共有されました。

フォーラムに参加された方からは、「研究と実践の連携が面白かった」、「SRI農法が地域開発に活用されていることを知って驚いた」、「SRI農法で地域が結束したという社会的効果が面白かった」という感想をいただきました。

【登壇者】(敬称略)
基調講演・モデレーター 山路永司(J-SRI研究会代表)
事例発表・パネルディスカッション(発表順)
     ラオス    佐藤周一(J-SRI研究会幹事)
     インドネシア 鳥山和伸(J-SRI研究会幹事)
     カンボジア  杉田真央(FIDRカンボジア事務所)
     ベトナム   Do Thi My Hoa(FIDRベトナム事務所)
            大槻修子(FIDRベトナム事務所)

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