FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - コンポンチュナン州農村開発

2018年07月10日

田植え研修 ~ 苗の気持ちで ~

田植え研修 ~ 苗の気持ちで ~

 当プロジェクトでは、米の収量増加を目指しSRI農法の普及に取り組んでいます。この農法では、田植えの際、苗は1~2本植えがルールです。ところが、今まで5~10本を植えて来た農家の人たちには、ちゃんと育つのかとても不安になります。新しい農法を抵抗なく受け入れ、実践するには、いろいろな工夫が必要です。

 先ごろ実施した研修で、講師が行った工夫は「紙とインスタントラーメン」。これらをどう使うか、想像できますか。まず、1から5までの数字を書いた紙を地面に並べます。紙の上に数字と同じ人数が立ちます。1の紙に立つ人は悠々とスペースを独占します。これに比べ、5の紙に立つ5人は、はみ出さないように互いに密着して、なんだか暑そうです。

 そこで、講師が質問します。「風は感じられますか」、「息はしやすいですか」。さらに、インスタントラーメンを1袋ずつ配ります。講師は、さらに問います。「満腹になりましたか」。参加者からは、1~2人の方が心地よい風を感じ、深呼吸ができ、お腹も満たされたという感想が返ってきます。インスタントラーメンは、苗の成長に必要な養分や肥料を表していたのです。

 最後に講師はこう聞きます。「苗もきっと同じように感じるのではないかな」。はっと何かに気づく参加者。実は、研修の講師は、SRI農法を実践し米の収穫増を体験した農家です。1年前、自身も不安を抱きながら新しい農法にチャレンジしたことが、「先輩農家」としての教えにつながっています。理論を伝えるだけではなく、体感を通した学びが、他の農家の人たちのやる気を醸成しています。

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