FIDR(ファイダー)は、開発途上国の子どもたちの支援と緊急援助を行う、国際協力NGOです。

プロジェクトの今 - コンポンチュナン州農村開発

2014年11月05日

保健ボランティアのための研修を行っています

保健ボランティアのための研修を行っています

子供たちの栄養改善に取り組む当プロジェクトでは、6月から11月までの半年間、乳幼児の母親を対象に補完食(※)の調理法を指導しています。各村で開催されている調理指導には毎月延べ2,000人ほどの母親が集まり補完食の作り方を習っています。

母親たちを指導するのは「保健ボランティア」と呼ばれる地域のボランティア普及員。各村から2名ずつが選ばれ、村での予防接種や妊産婦検診では、保健センター職員のサポート役をすることになっています。

FIDRは保健ボランティアの知識向上を目的に公衆衛生や栄養、補完食に関する研修を実施しています。研修では保健ボランティアが住民や母親たちに保健に関する情報を的確に伝えることができるよう、人にわかりやすく伝えるコミュニケーションの仕方や効果的な指導法についても併せて教えています。

そのスキルは補完食の調理指導でもいかんなく発揮されています。忙しい農作業に加え、子供用に特別な食事を準備する習慣がない母親たちに補完食の大切さを理解してもらい、実際に家庭で作ってもらうようにするのは簡単ではありません。

保健ボランティアたちは、調理指導の合間に、栄養に関する疑問に丁寧に答えることで母親の不安を取り除いたり、食材の準備を要領よく終えるコツなどを一緒に紹介して母親の負担を軽減したりとさまざまな工夫をしているようです。こうした取り組みの甲斐もあって、補完食を調理する母親の数が少しずつ増えてきています。


※補完食とは
補完食は生後6ヶ月から2歳までの乳幼児に、母乳だけでは不足しがちな栄養分を補うために与える具入りのお粥。乳幼児の栄養不良の改善に役立つとして、カンボジア保健省の主導のもと全国に広まっています。

2014年08月27日

リーダーシップ研修が行われました~あなたの夢は何ですか?~

リーダーシップ研修が行われました~あなたの夢は何ですか?~

「あなたの夢は何ですか?」

こんな質問から今回のリーダーシップ研修は始まりました。

今回の研修の参加者は篤農家(意欲的に農業に取り組む人たち)や保健ボランティアなど、私たちの活動を地域で広げていくために中心的な働きをして欲しい人たち。
参加者は冒頭の質問に対し、「今日一日のことで精いっぱいで、先のことなんか考えたことがなかったな」と戸惑いながらも、この質問に正面から向き合いました。研修では続けて「夢を持つことの意義」「自分の理想像」「人生の価値」といったテーマについてもグループごとに話し合い、発表していきました。

発表を全て終える頃には参加者が自らの夢を生き生きと語り、周りの人たちと誇らしげに共有している風景がみられました。「私の夢は耕運機を購入して広い水田を耕すこと」「大きな鶏小屋を建てること」「家族が誰も病気にならず幸せに暮らすこと」「自分も村も豊かになること」。

次なる質問は「夢を実現するためにはどうしたらよいですか?」というもの。話し合う中で「一人では難しいけれども、周りの助けがあれば必ずできる」「一緒にやればできる」など、夢を実現するために周りの共感(エンパシー)を呼び起こす必要を語る声が聞かれました。

FIDRが描くリーダーとは、夢やビジョンを持ち、周りの人間の意識を変えるような行動を起こす人。そのようなリーダーが何人も存在することで村に変化が生まれると考えます。FIDRは村を変えていく人たちを育くむため、リーダーシップ研修とリーダーをつなぐネットワーク研修を年に5回実施しています。


研修後、「夢は寝ているときにだけでなく、起きているときにもみることができるって気づいたよ」と嬉しげに話す参加者の姿に、彼らの夢の実現を後押ししていきたい思いを一層強くしました。

2014年05月09日

養鶏研修によって、農民の生活に変化が現れています

養鶏研修によって、農民の生活に変化が現れています

ボーントゥイさん(26)が初めてFIDRの養鶏研修に参加したのは3年前のこと。高校を卒業した後は両親が営む農業の手伝いをしていましたが、生活に余裕はなく、将来に希望が見いだせずにいました。

研修で鶏小屋の作り方、エサの与え方、疾病予防について学んだ後、8羽の飼育から始めたボーントゥイさん。以来、毎年FIDRの研修に参加しては新しい技術を学び、今では成鶏100羽、ひな230羽を飼育するまでになりました。

ボーントゥイさんの鶏の評判は高く、今年1月に開催された州農産物品評会では養鶏部門で見事一位を獲得。賞金500ドルを手にしました。

ボーントゥイさんの次の目標は本格的な養鶏場を経営すること。目標達成の後押しができるよう、FIDRは今年も養鶏研修を行います。

2014年03月24日

昨年は豊作の年となりました

昨年は豊作の年となりました

米の収穫量を増やすためにSRI農法を広めている当プロジェクト。一年のメインイベントはなんといっても12月の米の収穫祭です。村の農家たちへSRI農法を広める「伝道師」である篤農家たち約200名が収穫祭に集い、伝統農法との収穫量を比較し、SRI農法について意見交換をしました。

気になるSRI農法の1ヘクタールあたりの平均収穫高は4.2トン。従来農法の平均収穫高2.1トンより2倍も多いといううれしい結果となりました。SRI農法を導入した農家数は、昨年度の780世帯から今年度は1,833世帯へと一気に1,000世帯以上増えました。

集まった農家たちから「次の田植えにはもっと宣伝して村中に広めるよ」と頼もしい声が聞かれ、来年度に向けて背中を大きく押される思いがしました。

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